2024年6月号記事

ニッポンの新常識

軍事学入門 47

台湾有事でネットが使えないリスク

世界の流れを正しく理解するための、「教養としての軍事学」をお届けする。

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情報安全保障研究所 首席研究員

山崎 文明

(やまさき・ふみあき)1955年、大阪府生まれ。大手外資系の会計監査法人などのシステム監査に携わり、情報セキュリティに関する政府関連委員会の委員を歴任し、現職。共著に、『2023年台湾封鎖』(宝島社)など。

インターネットを含む国際通信の約99%が、海の底に敷設されている通信ケーブルを使って行われています(2019年時点)。

「海底ケーブル」を経由した通信の代表例は、貿易の決済や海外送金を支える国際金融ネットワーク「SWIFT(国際銀行間通信協会)」や航空券の予約システム、海外にサーバーを置いているITサービス(例えばクラウド)であり、それらは現代社会に密接に関係しています。

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海底ケーブルの敷設状況(画像は米調査会社テレジオグラフィーのHPより)。