2025年7月号記事
地域シリーズ 沖縄
今、国境の海で起きていること
アジアの未来を拓く沖縄の使命
迫りくる中国の脅威を、沖縄はどう受け止めるか。
日本の未来は、この地にかかっている。

ゴールデンウィークでにぎわう沖縄県石垣島を訪れると、石垣港のターミナルは、竹富島や西表島行きの船を待つ観光客で混雑していた。
そんな中、小学生の男の子が、Tシャツ姿の父親と一緒に、港の2階へと階段を上がっていった。その先にあるのが、「石垣市尖閣諸島情報発信センター」。ここに「八重山尖閣諸島 魚釣島」と刻まれた真新しい行政標柱が置かれている(写真)。石垣市が2021年、尖閣に上陸して設置しようとしたが、政府は「総合的に勘案した結果」、不許可とした。
中国艦船が常に尖閣の周辺にいる
尖閣諸島は歴史的にも国際法でも、れっきとした日本の領土だ。しかし、1970年代、海底資源が存在する可能性があると分かると、中国が尖閣の領有権を主張し始めた。近年は周辺海域に常に中国艦船が航行し、領海への侵入や領空侵犯を繰り返している。
石垣市の中山義隆市長は本誌取材にこう語る(本誌56ページ)。
「政府は尖閣諸島について『領有権の問題は存在しない』という立場です。それなら、政府が代わりに上陸してほしいのです。施設の建設や公務員の常駐などで、ここが日本だとはっきり示してもらいたい」
中国は「台湾統一」のためには武力行使も辞さないとの野心を隠さない。アメリカは、2027年までに中国が台湾を侵攻する可能性を想定し、台湾政府も警戒を強める。
もし、台湾が中国に抑えられれば、与那国島や石垣島は軍事大国と隣り合わせになる。さらに尖閣が取られれば、沖縄本島は極めて危険な状況に陥る。沖縄は、日本とアジアの死命を決する地なのだ。
※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。
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