《ニュース》
日本とフィリピンの国交正常化70周年を迎える今年、「準同盟国級」とされる両国の関係が急速に強化されています。高市首相は、国賓として来日したマルコス大統領と28日に会談し、二国間関係を「包括的・戦略的パートナーシップ」へと格上げし、中国を念頭に置いた防衛関係を強化することで一致しました。
《詳細》
日本とフィリピン両政府は、軍事に関する機密情報の共有を円滑にする「軍事情報包括保護協定」締結に向け、正式に交渉を開始することを確認したほか、退役予定である海上自衛隊の「あぶくま」型護衛艦の輸出をめぐり、防衛当局間の議論を加速させることで一致。さらに日本は、中東のエネルギーに強く依存するフィリピンの石油備蓄を支援すると表明しました。
「親米路線」を掲げるマルコス政権が2022年に発足して以降、日本・フィリピン両政府は24年7月に、自衛隊と比軍が訓練などで相互に訪問しやすくする「円滑化協定」に署名しました。26年1月には、自衛隊と比軍の物資を融通し合う「物品役務相互提供協定」にも署名(東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国との締結は初)。そして今回の会談で、軍事情報包括保護協定の締結に向けて協議を開始することで一致するなど、日本とフィリピンの関係は異例とも言うべきスピードで強化されています。
背景には、中国の脅威が高まっていることと、フィリピンが親米政権であるうちに防衛関係を強化し、不可逆的なものにしておきたいという、日本側の狙いが指摘されています。
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