LGBTの行き過ぎた権利拡大の見直しを図ろうと、幸福実現党は25日、「宗教的な視点からLGBT問題を考える連絡会議」を設立した。

同党は、次のような設立理念を示している。

「現在、LGBTと呼ばれる性的マイノリティの方への理解を深めようという流れが加速しています。LGBTの方々への差別があってはいけませんが、行き過ぎた権利拡大は、生物学的男性による女性スペースへの侵入など、大多数の女性の安心を脅かしかねない事態を招いたり、国家の基盤となる伝統的な家族観を崩壊させたりする危惧もあります。

そもそも、LGBTは海外では宗教的論争になっているテーマです。日本においても、なし崩し的な権利拡大や感情的な対応ではなく、価値観を教える宗教の視点に基づいて考えていく必要があるといえます。

神仏はなぜ男女を分けて創られたのか。なぜ以前からLGBTと呼ばれる人がいるのか。家族の結びつきはどのような意味があるのか。こうした疑問に対して答えを出すことは、政治的アプローチのみでは限界があります。

本連絡会議は、宗教と政治の両面から、各人の人生修行をより実りあるものとし、多くの人が幸福と繁栄を実現できるような社会の在り方を考えてまいります」

「正しい男女観」を伝える。子供たちへの包括的性教育を阻止する

同党は、活動の目標として主に以下の5点を掲げ、今後、集いやセミナーを通じて、LGBT問題の現状への学びを深め、当事者の方々の立場を理解しながら、「正しい男女観」と「正しい家族観」を広く多くの人に伝えていくという。

  • 1、「正しい男女観」を伝える。子供たちへの包括的性教育を阻止する。
  • 2、LGBT理解増進法の廃法。
  • 3、各自治体でのパートナーシップ制度の新規採択を抑止する。すでに導入されている自治体での本制度の廃止。
  • 4、選択的夫婦別姓、同性婚の法制化の阻止。
  • 5、公共の女性スペースを守る。

同連絡会議の代表を務める野原洋子・埼玉県宮代町議は、「現在、LGBTをめぐる権利拡大の動きが進んでおります。性的マイノリティへの差別があってはいけませんが、一方で、公共空間でのトラブルなど新たな課題も生まれています。本連絡会議では、宗教的な視点からLGBT問題を考え、当事者の方々の気持ちに寄り添いながら、社会全体の幸福と繁栄を目指してまいります」と語る。

連絡会議代表の野原洋子・埼玉県宮代町議

連絡会議副代表の光山千絵・長崎県大村市議

「性」のグラデーション?行き過ぎた"性の多様化"がもたらす影響とは...?!【宗教的な視点からLGBT問題を考える連絡会議発足】≪Truth Z(トゥルースゼット)≫

「女子競技には出生時に女性だった選手のみが参加できる」──アメリカでも行き過ぎた権利拡大の見直しが進む

LGBTの行き過ぎた権利拡大に対する見直しは、アメリカでも進んでいる。

トランプ大統領は今年2月、元々男性だったトランスジェンダー女性が、多くのスポーツの女性競技で"勝利を奪い"、優秀な成績を収めていることを問題視。参加を禁じる大統領令に署名し、女性だけが利用できるロッカールームを保護できるよう教育長官に求めるなどの指示を出した。

これを受け、約1100校を束ねるアメリカ最大の大学スポーツ統括団体「全米大学体育協会(NCAA)」が、「女子競技には出生時に女性だった選手のみが参加できる」と、トランスジェンダー選手に関する規定の改定に踏み切った。

また、特に未成年の性転換についても、手術後に後悔して精神的なケアが必要になるケースや、性転換手術後に自殺率が高くなるという研究も相次いで報告されている(【関連記事】参照)。

LGBT問題は、この世の人間が多数決でつくる法律を超えたものである

それ以上に、宗教的観点から見ると、LGBTの権利保護の拡大は大きな問題がある。

幸福の科学の霊査では、LGBTの人々が霊的な悪影響を受けていることも明らかになっており、本来この問題は、この世の人間が多数決でつくる法律を超えたものだ。

単なる「少数者の権利を守る」という表層的な問題ではなく、「人間とはどのような存在なのか」「なぜ生まれ、死後どこへ還るのか」という霊的な人生観を抜きに、「善悪」を判断することはできないはず。

LGBTの問題と共に、今、日本人の「宗教観」が問われているのかもしれない。

【関連サイト】

幸福実現党

https://hr-party.jp/

【関連書籍】

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