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駐オーストラリア中国大使である肖千(シャオ・チェン)氏は10日、もし台湾が中国に"統一"された場合、台湾の人々に再教育を実施する可能性があることを示唆しました。

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オーストラリア公共放送局SBSなどの報道によると、ナショナル・プレス・クラブ(全豪記者協会)に招待された肖大使は、スピーチを行い、メディア記者からの質問に答えました。

肖氏は台湾統一に関して妥協はしないと強調。中国政府は「平和的な再統一を待っている」としたものの、必要に応じて他の手段を使用することは排除しないと述べました。

また、記者が「駐フランス中国大使が最近、中国が台湾を占領すれば、2300 万人の台湾人は『再教育』を受けるだろうと述べたが、そのプロセスは新疆ウイグル自治区の人々が現在受けている『再教育』と似ているのか」という質問を投げかけたところ、肖氏は同様のコメントや関連する政策を聞いたことがないと指摘。

その上で、台湾の人々が中国に対して異なる見方をする可能性があることは理解していると語り、「今は教育や再教育に焦点が当てられているとは思わない。私の個人的な理解では、台湾が祖国に戻ったら、台湾の人々が中国を正しく理解するためのプロセスがあるかもしれない」と述べました。

また、中国政府は10日、「台湾統一への方針」に関する白書を22年ぶりに発表しました。そこには「台湾統一に武力行使は放棄しない」と記されていました。

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