大川総裁が台湾で講演 台湾の自由、民主主義、信仰を中国本土にも広げるべき
2019.03.04
中国の習近平国家主席は年初に、台湾との"平和統一"を呼び掛ける演説を行い、いざとなれば武力行使も辞さない姿勢を明らかにした。侵略の意図を隠そうともしない中国の動きに、周辺地域には緊張が走っている。
台中関係が緊迫する中、大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁は3日、台湾の台北市内で、講演「愛は憎しみを超えて」を行った。
大川総裁が台湾での講演を決めたきっかけは、今年2月、李登輝元総統から手紙が届いたこと。台湾の未来を憂い、大川総裁にその未来を託す内容だったためだ。
これまでに大川総裁の説法回数は2900回を超え、そのうち英語説法は130回以上。すでに世界5大陸で講演を行っており、台湾での講演は11年ぶりとなる。
質疑応答と合わせて約1時間、複数のマスコミを含む約800人が会場に詰め掛け、真剣な表情で聞き入った。
多くの参加者で埋まった会場。
国民を国家の「手段」にしている中国
大川総裁は、台湾との緊張が高まっている隣国・中国の問題点を指摘した。
現在、中国では100万人を超えるウイグル人が強制収容所である「再教育キャンプ」に収容され、中国共産党による洗脳教育を受けている。ウイグル人が持つイスラム教の信仰を否定され、共産主義を信奉するよう徹底的に教え込まれる。中国国外に住むウイグル人の中には、家族が収容されて生死の確認もできないという人も多い。
こうした現状について、大川総裁は、中国は国民を国家の手段とする「全体主義」であり、国民の幸福を目的とする「民主主義」の国とは明確に異なると喝破。
「 世界のリーダー的立場にある国の一つであるならば、世界についてもっと知り、世界の人々がそれをどう感じるかということを考えたほうがいい 」とし、習氏が「国際音痴」であることが、内政と外交における深刻な問題を引き起こしていると語った。
独立する必要はない。台湾はすでに独立している。
さらに、中国が台湾を自国の領土として組み込もうとしている動きを踏まえ、大川総裁は「(中国からの) 独立など必要はありません。もうすでに、台湾自体が、別の国家として成長してきています。この国家は別の国家だと思います 」とした。近代国家として自由・民主・信仰の精神が流れている台湾は、一党独裁の中国とは明らかに異なる「独立国」であるということだ。
中国は、1997年にイギリスから香港を返還された際、「一国二制度」を適用して50年間は自治を保障すると約束したが、20年も経たないうちに、香港の立法会(議会)議員の立候補者を制限するなどして、独裁体制に組み込みつつある。台湾に対しても「一国二制度」を適用すると主張しているが、約束が破られることは火を見るより明らかだ。
大川総裁は、台湾が中国化するのではなく、台湾が育んできた繁栄や神仏への信仰心が中国本土に広がることによってこそ、中国の人々の幸福にもつながると述べた。
「日本は、今度は、台湾を見捨てません」
また、1972年に日本が中国と国交正常化を行い、同時に、台湾との国交を一方的に破棄したことについて、「 私は非常に恥ずかしいことであると感じています。少なくとも、武士道の国であるならば、そんなことをしてはいけない 」と断じた。その上で、「 でも、心配しないでください。日本の人たちは、今度は、台湾を見捨てません。今、日本の国は変わりつつあります 」とし、グループの幸福実現党(釈量子党首)が、日台の国交回復、および日台の同盟関係の樹立を主張していることに触れた。
最後に、台湾の人々に対して、「 日本はできるだけのことをやります。ただ、未来をどうつくるかは、あなたがた一人ひとりが、力を合わせた結果どうなるかによるものだと思います 」「 どうか、日台関係を、過去の憎しみや、いろんな感情にとらわれることなく、それを超えて、未来を建設的にするために持っていくことができれば幸いです 」と話し、講演を締めくくった。
大川総裁は、講演やその後の質疑応答で、以下の論点にも言及した。
- 単なる「法治主義」「法治国家」の危うさ
- 米朝会談の決裂が意味すること
- 同じ民族でも国家は異なるスウェーデンとドイツ
- 中国に必要な政治制度について
- 台湾は中国に領土を奪われた状態にあること
- 日米が進める対中戦略
- 世界で初めて豊かさの平等を実現した国とは?
- 今後、日本は中国にどんな政策を仕掛けるか
ここに紹介したのは法話のごく一部です。
詳しくは幸福の科学の施設で、ぜひご覧ください(下記参照)。
・幸福の科学サービスセンター Tel:03-5793-1727
火~金/10:00~20:00 土日祝(月曜を除く)/10:00~18:00
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