《ニュース》
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは6日、米軍が「エリア51」での秘密兵器開発を隠蔽するため、"偽情報としてUFO神話"を広げていたと報じました。国防総省に設置された全領域異常解決局(AARO)による2024年の報告書を、独自に検証した結果だと言います。多くのメディアがこの報道を引用し、話題を呼んでいます。
《詳細》
報道によれば、1980年代に空軍大佐がネバダ州「エリア51」近くのバーを訪れ、オーナーに基地近くのUFO写真を渡したと言います。この写真がバーの壁に貼られたことをきっかけで、「米軍はエイリアン技術を秘密裏に実験している」という噂に火がついたとか。
しかしその写真は偽物であり、当時、ソ連への軍事的優位性の鍵を握るF-117などのステルス戦闘機の試験飛行を行うにあたっての「煙幕」だったと、当事者である大佐が2023年に国防総省の調査に対して告白したといいます。
WSJは「報告書の内容は"隠蔽工作"に当たりますが、それはUFO陰謀論界隈の人々が信じるようなものではなかった」とコメントしています。
AAROと言えば、米軍が公式にUFO調査に乗り出した機関として注目を集めました。しかし近年、「政府が地球外生命体を隠蔽している証拠はない」と報告書で強調するなど、UFO疑惑を払拭する方向に動いているように見えることもあります。
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