茨城県・鹿島神宮 武士道の神宮が「神なき日本」を叱る
2016.07.30
2016年9月号記事
茨城県・鹿島神宮
武士道の神宮が「神なき日本」を叱る
戦神を祀る鹿島神宮のトップが、戦後の風潮に喝を入れる。
(編集部 山本慧)
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茨城県・鹿島神宮 武士道の神宮が「神なき日本」を叱る
鹿島神宮 宮司
鹿島則良
(かしま・のりよし) 1947年、静岡県生まれ。早稲田大学卒。鹿島神宮宮司を代々担う、中臣鹿島連71代目当主。2004年より、宮司を務める。
無敗の剣豪、塚原卜伝が生まれた茨城県鹿嶋市。国内タイトル史上最多の17冠を誇るJリーグの強豪、鹿島アントラーズの本拠地としても知られる。
チーム名の「アントラー」は、英語で「鹿の角」を意味する。それが、鹿島神宮に由来していることは、サッカーファンでも知る人ぞ知る話。
鹿島神宮は、関東地方最古の神社で、建御雷神を祀っている。創建したのは、初代・神武天皇。神武天皇は紀元前663年、全国統治を目指す途中で、敵に襲われ窮地に陥った。これを見た建御雷神は、霊剣(布都御魂)を授けることで天皇を救う。この恩に報いるため、神武天皇は、即位した同660年に鹿島神宮を創った。
以来、建御雷神は、「武道の神」「戦神」として崇敬された。幕府を開いた源頼朝や徳川家康などの名将が神宮を大切に保護し、鹿島アントラーズも毎年戦勝祈願を行っている。
この神宮のトップが、鹿島則良宮司(69歳)。藤原道長を輩出した中臣氏の名家に生まれた。
次ページからのポイント
鹿島神宮を弾圧したアメリカ
先人が悔しがるに違いない今の日本
神様の御心はどこにあるか
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