2014年9月号記事

来年戦後70年

日本とドイツもう謝罪は要らない

日独は「誇り」を取り戻せ

敗戦国の日本とドイツは、今でも反省と謝罪を求められる。両国は謝り続けなければいけないのか。戦勝国アメリカに非はないのか。戦争の勝ち負けだけが、「正義」を判定する基準ではないはずだ。戦後70年にあたる2015年を前に、先の大戦の「正義」を検証する。

(本誌編集部)


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毎年夏が近づくと、テレビや新聞では、「戦争」をテーマにした番組や記事が増える。

しかしその多くが、日本は中国や韓国にひどいことをしたという「自虐史観」をベースにしており、「日本は悪い国だった」と罪悪感を植え付ける内容だ。「ドイツを見習って、日本もちゃんと謝れ!」というものも散見される。

だが、第2次世界大戦に関して、本当に日本は謝らなければいけないのか。ナチスを生んだドイツはどのように謝っているのか。日本に2つの原子爆弾を落としたアメリカは謝らなくていいのか。

来年2015年の戦後70年の節目を迎える前に、改めて日本、ドイツ、アメリカの3カ国の「罪」について検証した。

Japan

日本

Germany

ドイツ

The United States

アメリカ

Q:ホロコースト(大量虐殺)をした?
してない

・南京大虐殺は作り話
・アイリス・チャンのうそ

渡部昇一氏Interview 本誌p.24

阿羅健一氏Interview 本誌p.31

した

・ユダヤ人600万人を殺した

田中敏氏Interview 本誌p.37

※人数については諸説ある。
した

・東京大空襲や原爆投下はホロコースト

高橋史朗氏Interview 本誌p. 50

Q:人種差別はあった?
ない

・国際会議で初めて「人種差別撤廃」を主張
・ユダヤ人を国策として救済

ベン=アミー・シロニー氏Interview 本誌p.38

あった

・ユダヤ人を迫害した

あった

・黒人を差別
・排日移民法などで日本人も差別

茂木弘道氏Interview 本誌p. 48

Q:謝罪と賠償はした?
した

・交戦国と講和を結ぶ
・国家賠償で、全ての法的処理を完了

した&してない

・ホロコーストについては謝罪・賠償した

エルンスト・ノルテ氏Interview 本誌p. 41

川口マーン惠美氏Interview 本誌p. 44

してない

・謝罪も賠償もしていない

トーマス・バーガー氏Interview 本誌p. 34