《ニュース》
今年は、SNSでのやり取りを重ねて信頼させ、または恋愛感情を抱かせ、投資金などの金銭をだまし取る「SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺」の被害が相次ぎました。
《詳細》
24日の警察庁の発表によると、今年のSNS型投資・ロマンス詐欺の被害件数は、1月から11月末までで9265件となり、前年同期より5958件増し、約3倍になりました。1月から11月末までの被害額は約1141億円に上り、前年同期より763億4千万円増となっています。
SNS型投資詐欺の被害者の性別は、男性が55.3%、女性が44.6%と男性がやや多く、年齢層は50代以上が7割程度を占めています。投資詐欺において被害者を誘うバナー広告で悪用されたSNSやサイトはインスタグラムが28.2%で最も多く、フェイスブック(16.5%)、投資のサイト(14.2%)と続きました。バナー広告には著名人や投資家になりすました勧誘が目立ち、被害時の連絡ツールは90.9%がLINEでした。
また、SNS型ロマンス詐欺の被害者の性別は、男性が62.6%、女性が37.4%と男性が6割超。年齢層は40代以上が8割程度を占めました。マッチングアプリやインスタグラム、フェイスブックなどでダイレクトメッセージを送って接触し、関係を深めるケースが8割弱でした。金銭等の要求は、約7割が投資の名目だったといいます。
実際に確認された被害の代表的なケースとして、SNSの投資関連の広告をクリックすると、実在する投資家を名乗る人物からメッセージがSNSに届き、その投資での儲け話を信じて、必要な投資資金を指定された口座に振り込んだというものが挙げられます。
詐欺の被害に遭わないためには、「必ず儲かる」などというSNSやインターネット上の投資話は詐欺を疑い、不審に思ったらすぐに家族や友人、警察などに相談することが大事です。
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