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トランプ米大統領は14日、政権関係者や軍幹部らと共に、首都ワシントンで行われた「米陸軍創立250周年」を祝うパレードに参加しました。首都で軍事パレードが行われるのは、湾岸戦争終結後の1991年以来、34年ぶりです。
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トランプ氏の要請により、ワシントンに新旧さまざまな戦車や爆撃機、兵器、数千人の兵士、音楽隊らが集結し行進する、2時間にわたる大規模な軍事パレードが行われました。その最後に、トランプ氏は約8分間の演説を行いました。イスラエルとイランの交戦、国内のデモなど、国内外で混乱が続く中でしたが、トランプ氏はそうした一連の出来事については一切触れず、陸軍の起源とアメリカの歴史における米兵士たちの勇敢な行動の数々に焦点を当てました。
トランプ氏は演説の中で、「今夜、我々は揺るぎない確信をもって断言します。これから先、あらゆる世代において、任務が呼び起こされ、いかなる危険が訪れようとも、米兵士はそこにいるのです。いかなる危険があろうと、いかなる障害があろうと、我々の戦士たちは戦いに突撃し、火のるつぼに飛び込み、勝利の冠をつかみ取るでしょう。なぜなら、アメリカ合衆国は常に全能の神の恵みを、アメリカ陸軍の鉄の意志を持つからです」と述べ、米軍の偉大さ、勇猛果敢さを強調し、兵士たちを鼓舞しました。
トランプ氏の傍らに同席したピート・ヘグセス国防長官は、米保守メディア「ニュースマックス」の取材に対し、「バイデン前大統領の下では、パレードは行われなかったでしょう」と指摘。そして、「(世界各地での戦争などを念頭に)あなた方はもしかしたら、自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。しかし自由を守り、保ち続けるために何が必要かをしっかりと認識しているはずです。それが、今日、軍事パレードを行う理由です。あなた方は誇りに思うでしょう」と述べました。ヘグセス氏は子供のころに軍事パレードを観て、自国への見方に影響を受けたといい、「今回はそれと同じ機会になると思います」と語っていました。ヘグセス氏は陸軍州兵としてイラクやアフガニスタンに派遣されたことがある元軍人です。パレードを観た子供の中には、将来軍人を志す人も出てくるでしょう。
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