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政府は8日、子供の自殺対策に関する関係省庁連絡会議を開きました。「若者の自殺危機対応チーム」の設置や、タブレット端末を用いた「心の健康観察」の取り組みを進めていくことが確認されました。

《詳細》

夏休みなどの長期休みが明ける前後には、子供の自殺が増加する傾向にあると言われています。警察庁の自殺統計に基づく厚生労働省の発表によれば、2023年の小中高生の自殺者数は過去2番目に多い513人に上ったといいます(過去最多は22年の514人)。

そこで子ども家庭庁や厚労省などの関係省庁は、対策強化のための会議を開催。自殺の要因分析やリスクの早期発見などを着実に進めていくことが確認されました。

具体的には、「子供の自殺を多角的に要因分析する調査研究」「精神科医や弁護士などでつくる『若者の自殺危機対応チーム』を全国に設置」「学校で1人1台配布するタブレット端末を用いた『心の健康観察』の取り組みの推進」などの事業を、2027年度までに進めていくとのことです。

なかでも「心の健康観察」は、いじめの有無や日々の体調・気分の変化などを生徒自身がタブレット端末に打ち込むことで、異変を察知してリスクの早期発見につなげる目的で、全国的に導入が進んでいます。

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