宗教対立を乗り越えるために

大川隆法総裁法話「菩薩の条件」、質疑応答 ポイント速報

2011年5月3日 幸福の科学・大阪正心館(大阪市北区)

【法話】

神の正義と平和の実現

  • 昨日のニュースで、オサマ・ビンラディンがパキスタンで米軍の急襲を受けて殺害されたニュースが流れていた。
  • ビンラディンは「キリスト教徒とユダヤ教徒は殺せ」と命じていたので宗教戦争性は帯びていた。宗教の中の根深い対立、憎しみを何とかして乗り越えていきたいものだと思う。
  • 日本人は「平和が何もしないことによる平和である」と考えがちであることが多い。しかし世界の有力国が考える平和はそういうものではない。「神の正義が地上に実現することが平和だ」と考えているようである。悪魔の側にあるものが積極的に活動しながら共存していることをもって平和と考えない。戦後の日本人が考えていた思想とは違うものがあると思われる。現在の日本人からみれば、テロの主犯であるビンラディンが殺されるというのは考えがたいことで、ハリウッド映画でも見ないとないことのように思えるが、世界ではそういうことが起きている。
  • リビアでもカダフィ大佐の息子や孫も殺されているが、(英仏米は)カダフィ本人にどうミサイルを当てるか、銃で殺すか考えている。日本人には馴染まないところはある。
  • いずれにしても、正義と平和を結びつけて考えられるか、結びつけないで現在の状態が維持できることを平和と称するのかは、哲学的な問題。

ビンラディンが潜んでいたパキスタンをアメリカはどうするか?

  • ビンラディン殺害に関して、パキスタンというイスラム教国で、軍の施設がある1キロぐらいの距離にビンラディンが潜んでいたことを見て、アメリカは軍部や政府筋の関与があるということを疑うので、このままで済むのかどうか。ブッシュ前大統領とは違うチェンジを掲げたオバマ大統領でも何らか考えるかもしれない。
  • リビアのカダフィ大佐から見れば、まったくの関係のない隣国のチュニジアのジャスミン革命が飛び火して内乱が起き、軍部で制圧をかけたら英仏米が介入してきた。「民衆に軍が銃口を向けるのは許しがたい」ということだと思うが、大国である中国クラスになると被害が大きくなるために(アメリカも)介入はできない。世界における正義を考えるのは難しいことである。日本もこのまま傍観し続けられるのか疑問符がつけられている。

幸福の科学は世界の紛争の種を断とうとしている

  • 幸福の科学が発信している情報は、「キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、日本神道も含めて、世界的な規模の宗教は唯一なるものから分かれてきたものであって対立するものではない」というもの。「宗教を理由に対立すべきではない」という考え方を出している。
  • キリスト教徒が「イスラム教徒は悪魔の教えを奉じている」と断じることはできないし、イスラム教徒が「クリスチャンを殺していい」と言っても認めないし、キリスト教国が「日本神道はファシズムの権化で狂信・妄信だ」と言って戦争に勝ったが、そんなことはない。日本神道にきちんと神の教えは入っていた。世界性は足りないところがあったが、日本神道の3千年の歴史は神の光が流れ、一定の使命を果たしてきた。
  • こういうことが自国中心の世界観で理解できなかったので、それを理解させるべく新しい宗教を立ち上げて世界の隅々に広げることで、世界の紛争の種を断とうとしている。
  • クリスチャンから見れば、「マホメットは悪魔の子」と思っているだろうが、私はそうではないと言っている。根本的なすれ違いを埋めていくのが幸福の科学の教えである。

【質疑応答】

  • 幸福の科学は、キリスト教や仏教、イスラム教、日本神道を滅ぼすつもりでやっているわけではない。彼らの中にも神の光を認め、正当性があることを認め、現代風に「いま唯一なる心はこういうところにある」ということを教えている。宗教が生まれた時期がずれているから、何百年もずれれば言うことも違う。神の声を聴いた人はそれが唯一の声と信じ、ぶつかってしまう。だから調整が必要だ。幸福の科学は、「21世紀においては、どういう考え方でまとめようとしているのか」を教えている。他の宗教を信じている人を迫害するつもりはない。それらの教えが正しいことを証明しつつも、天上界からの使命を受けてやっている。

この速報は、大川隆法総裁の最新説法のうち時事問題に関するポイントを、 「ザ・リバティ」編集部が任意に抽出・要約したものです。

法話の全編が幸福の科学の支部・精舎等で拝聴可能になった際は、ここにその旨 を記します。

幸福の科学の支部・精舎( http://www.happy-science.jp/shoja/location/index.php