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穀物や砂糖など、食糧価格が世界的に値上がりを続けています。中国での需要の高まりや、天候不順などによる供給不足が原因とみられています。
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国際的な穀物の先物価格は、今週初めの時点で大豆が1年前と比べて70%上昇、トウモロコシは45%値上がりし、砂糖も35%上昇するなど、高騰が目立ちます。
トウモロコシ、大豆は2012年に最高額を記録しましたが、その後は世界的な豊作で価格は低下。ところが、2020年の後半から急上昇しています。南米の天候不順と共に、中国が輸入需要を急増させていることが一因とされています。
また、中国ではアフリカ豚熱(コレラ)が発生しており、今年に入り、広東省や新疆ウイグル自治区でも感染が確認されています。中国は2018年にアフリカ豚熱が大流行しており、多くの豚を殺処分しました。その後、大規模養豚場が建築されましたが、同時に飼料の原料となる大豆ミールの価格を高騰させています。
日本国内でも、食用油の大手メーカーが、大豆や菜種の価格高騰を理由に、3月から4月にかけ、1キログラム当たり30円以上の値上げを発表。さらにこのほど、6月以降にも追加の値上げを行うことを相次いで発表しています。
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