松山市にある秋山兄弟生誕地。実際の生家は松山空襲で消失したが、2004年、全国からの寄付により再建。
2020年11月号記事
地域シリーズ 愛媛
愛媛の誇り、ここにあり。
数多くの偉人を輩出し、製造業や農・漁業も盛んな愛媛県。
その多彩な魅力の原点に迫る。
(編集部 駒井春香、山本泉)
これほど多様な魅力に富む県が他にあるだろうか?。
愛媛県は大きく東予、中予、南予の3地域に分けられ、それぞれに異なる表情を持つ。
中予の中心地である松山市は、日本最古の温泉と呼ばれる道後温泉を有し、秋山好古・真之兄弟、そして俳人・正岡子規の生誕地。教員として赴任した文豪・夏目漱石が体験を元に名作『坊っちゃん』を記したことでも知られている。
東予は、製造業が強い。四国中央市の製紙業、新居浜市・西条市の非鉄金属、化学工業、産業機械、電機関連業、今治市の造船業とタオルに代表される繊維産業など、大企業や中小企業が集中する。
南予は第一次産業に特化しており、柑橘類のほか、タイやハマチなどの養殖もさかん。宇和島市の真珠も有名だ。
地域によってさまざまな魅力を持つ愛媛県。その中から選りすぐった5つの「愛媛の誇り」を紹介する。
誇り-1-偉人
秋山兄弟の原点・松山
小説『坂の上の雲』でその存在が広く知られた秋山好古・真之兄弟。
生誕地を訪ね、その生き方に追った。
明治という激動の時代、日露戦争の勝利に貢献した秋山好古・真之兄弟。兄・好古は「日本騎兵の父」と呼ばれ、日露戦争ではコサック騎兵隊を撃ち破る。弟・真之は日本海海戦でバルチック艦隊撃滅という功績を挙げた。
誇り-2-タオル 今治タオル大復活の理由
誇り-3-自然 日本一の名水西条の「うちぬき」
誇り-4-製紙 日本の「紙」を守る四国中央市
誇り-5-温泉 由緒正しき道後温泉の魅力
多彩な魅力の原点にあるもの