2020年1月号記事
幸福実現党 地方議員団 訪台レポート
「台湾としては
日米との同盟を実現したい」
幸福実現党の地方議員団有志が10月下旬、台湾を訪問。
現地の政治家やシンクタンク幹部などと意見交換を行いました。
幸福実現党幹事長
江夏 正敏
プロフィール
(えなつ・まさとし)1967年生まれ。大阪大学工学部、建設関係の企業勤務などを経て、95年に幸福の科学に奉職。常務理事などを歴任して、現職。
日本と台湾の絆を深めるべく、10月29日、私は幸福実現党の地方議員団有志と共に、台湾の台北市を訪れました。
民進党の台北市議らと交流
翌30日、台北市議会を訪問。市議会内を見学した後、与党・民主進歩党(以下、民進党)の現職市議と交流しました(写真・1)。
迎えてくれたのは、陳水扁元総統の下で秘書を務めていた江志銘市議ら6人です。
冒頭、私が「大川隆法党総裁が示す『自由・民主・信仰』の価値観の下で、日本と台湾の友好関係を強めていきたい」と挨拶。これを受けて、民進党台北市議団の幹事長を務める張茂楠市議は「大川総裁が自由や民主主義を重んじる方だということは存じ上げている。幸福実現党には強い信念があると感じている」と話しました。
わが党の里村英一・報道局長のインタビューに、江市議はこう語りました。
「中国という強い相手に対し、台湾としては日米との同盟を実現したい。日本の国会が安全保障協定の決断をしてくれたら台湾は安全。幸福実現党が、日台友好や安保協定締結に向けて働きかけてくれるとありがたい」
日台は民間交流を進めていますが、正式な国交がなく、極めて脆弱な関係です。台湾の危機感がひしひしと伝わってきて、こみ上げるものがありました。
写真・1
総統選が最大の危機に?
この日の午前には、民進党や蔡英文政権に政策を提言しているシンクタンク「新台湾国策智庫(TBT)」を訪問。TBT研究長の李明峻・台湾安保協会副理事長や、同研究員の張人傑氏と意見交換しました(写真・2)。
民進党のライバルの国民党は「中国と"平和協議"を結ぶ」ことを公約にしているといいます。チベットやウイグルも平和協議を結んだ後に"中国の一部"にされたことを考えると、危険です。
そのため李氏は、総統選の行方について、「台湾が中国に"統一"される最大の危機にもなりかねない」と警鐘を鳴らします。
日台米の安保協力の必要性を説く李氏は、「アメリカの台湾関係法のようなものが、日本にもあればありがたい。『日台国交回復』は高いハードルですが、日本には国内法でできることをやってほしい」と語りました。
李氏の指摘はとても重要です。
日本は台湾と自由貿易協定(FTA)を結び、経済交流を促進し、政治的関係を強める必要があります。「台湾関係法」のような国内法をつくり、同盟に近い関係を築くべきです。
将来的な日台の国交回復は当然としつつ、日本は台湾を独立国として国連加盟を後押しすべきでしょう。わが党はこのような台湾政策を訴え続けています。
写真・2
自由・民主・信仰の価値観
訪台中には、日本の統治時代を知る親日文化人が経営する画廊「寄暢園」を訪問し、張順易理事長や張郭玉雨副理事長とも交流しました(写真・3)。
同席してくださった台北駐日経済文化代表処(大使館に相当、東京)の前・台北文化センター長の朱文清氏が、「日本統治時代の歴史を大切にしながら、独自の台湾文化が根付いていることを示したい」と述べ、私たちの取り組みに期待をかけてくれました。
幸福実現党は、人類の幸福のために、「自由・民主・信仰」の価値観が世界の潮流となるべきだと考えます。
台湾がこの価値観を共有できる国であり続けることが、東アジアにとって重要であり、来年1月の総統選でも、この価値観を大切にする候補者が勝利することを願っています。
写真・3
【党本部役員】
江夏正敏(党幹事長(兼)選対委員長(兼)政調会長)、里村英一(党報道局長)、森國英和(党選対委員長代理(兼)党首特別補佐)
【地方議員】
石川信夫(栃木県下野市議)、竹内富士子(青森県大鰐町議)、柿原聡子(宮崎県日南市議)、柴田キクエ(茨城県北茨城市議)、宮崎知惠子(高知県佐川町議)、髙橋敬子(岩手県紫波町議)、清水由美子(岐阜県養老町議)、伊藤久恵(岐阜県海津市議)、古川一美(茨城県古河市議)