大川隆法・幸福の科学総裁は28日、徳島県吉野川市川島町の「聖地エル・カンターレ生誕館」において「魂の洗礼」と題して講演した。会場には約1100人が参加し、講演は幸福の科学グループの中継網を通じて全国中継された。
幸福の科学では、人間の本質は魂であり、この世には魂修行のために生まれてきていると教えている。そしてこの世の人生で欲や怒りに染まった心で生きた場合は、あの世の「地獄」で一時期、反省をしなければならない。
もちろん、こうした世界観は代表的な宗教も説いている。しかし大川総裁は講演で、仏典や聖書には書かれていない、近年死後の世界にできた現代社会を反映した地獄も存在していると語った。
例えば昔の地獄絵図であれば、「鬼が金棒を持って追い回してくる」という風景が、通念としても、実際の地獄の現実としてもあった。しかし昨今は、鬼の代わりに、例えば外科医がメスで"患者"を切り刻むといった光景があるという。地獄は人々の心を映す世界でもあるので、地上社会が変われば、その風景も変わるのだ。
また大川総裁は、現代社会を反映した地獄として「土中地獄」というものを挙げた。
会社と家を行き来するだけの生活を生涯送り続け、管理社会や家庭内外の人間関係にも疲れ果ててしまった――。そんなサラリーマンが「孤独」を抱えたまま人生を終えてしまうと、赴くことになる世界だという。そこで人々は、土中の穴のようにも、ワンルームマンションのようにも見える場所に閉じ込められ、うずくまっている。
こうした現代版・地獄の諸相は、大川総裁の近著『あなたの知らない地獄の話。』にも詳しく紹介されている。
大川総裁は講演で、「 現実に、毎日霊的な世界と交流しているというか、霊たちと話をしている私から見たら、こんなもの疑いの余地がもうない世界 」と語り、そうした霊的世界の存在を一笑に付す現代社会の風潮を問題視した。
あの世を信じないまま死んだ人は、地獄に赴いても、そのことに気づかないことが多いという。例えば、地獄でいくら殺しあっても、または、自殺を繰り返しても、死なずに生き返ってしまう。自分で心の間違いに気づくまで、それは延々と繰り返される。そんな状況の意味を、自分自身で説明できないのだ。
大川総裁は、こうした地獄に行くか、天国に行くかどうかは、この世的な学歴や仕事の立場とは一切関係ないと指摘する。逆に、学問を積んで、多くの知識を持つ人ほど、未知の世界について耳を貸さない傾向があるという。
大川総裁は、「 この世でたくさん勉強して、会社時代に何十年も働いて、家族を養って、社会的に一定の地位を得た人もいるし、財産をつくった人もいるし、家を建てた人もいるし、いろいろあると思うんですが、そういう人たちのこの世で成し遂げたと思ったことが、 (間違った心で生きて地獄に堕ちてしまえば) まったく振り出しに戻ってしまう(中略)というのが、悲しくてしょうがない 」として、生前に少しでも霊界の知識に触れておくことの大切さを強調した。
本講演では、他にも次のような論点への言及があった。
- 高学歴だとあの世を信じなくなる背景
- 自爆テロで、天国に行くか、地獄に行くか?
- 一部宗教が偶像崇拝を否定する理由
- 成功するほど、謙虚にならなければならない理由
- 先祖供養の本当の意味
- 香港の雨傘革命に見る信仰の重要さ
ここに紹介したのは法話のごく一部です。詳しくは幸福の科学の施設で、ぜひご覧ください(下記参照)。
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【関連書籍】
幸福の科学出版 『あなたの知らない地獄の話。』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=2065
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