71回目の終戦の日を迎えた15日、幸福実現党は釈量子党首をはじめ党役員らで靖国神社に昇殿参拝した。あくまでも私的な参拝を強調する政治家が多いなか、幸福実現党は毎年党をあげて参拝している。

その後、同党は、東京・赤坂の党本部にて、「英霊への感謝と神の正義の樹立への新たな一歩」との理念の下、式典を開催した。式典は2回に分けて行われ、のべ350人以上が集った。

式典では、釈党首が挨拶に立ち、大東亜戦争で亡くなった英霊への感謝を捧げると共に、宗教政党としての使命の大きさを再確認した。

参拝自粛要請に屈する日本

釈氏はまず、首相や閣僚らが靖国に参拝しないことに疑問を呈した。国や家族を守るために命を捧げた人々に感謝を捧げることは、国を背負う者としては当然の行為だろう。

閣僚の靖国参拝について、中国が自粛を要請してきたことは、完全に「内政干渉」である。だが、この内政干渉に易々と屈する日本にも問題がある。今回、靖国参拝を行った閣僚は、高市総務相、丸川オリンピック・パラリンピック担当相、萩生田官房副長官。保守系政治家とされる稲田朋美防衛相は、自衛隊の派遣部隊視察のためにアフリカに向かったが、靖国参拝を見送るためにこの日程での出張を組んだのではないかとの声もある。

このように日本が中国に配慮する卑屈な態度をとるのは、そもそもの先の大戦の認識が誤っているからだろう。現在では、「日本の侵略主義によって戦争が始まった」「日本はアジアの国々に迷惑をかけた」という見方が"常識"になっている。

しかし、先の大戦は日本が侵略的意図により起こしたものではなく、自国の独立と国民の生活を守るため、やむにやまれず開戦に踏み切ったものだった。それに加え、欧米列強によりアジアが支配されているなか、アジアの解放を目指すという大義があった。

幸福実現党は、間違った歴史認識に基づいた河野・村山談話の撤回を呼びかけるなど、正しい歴史認識を広げ、日本の誇りを取り戻す活動を行ってきた。

また、中国が、反日プロパガンダである「南京大虐殺」をユネスコ記憶遺産に登録申請した際には反対の署名活動を行い、日本政府にも毅然とした態度を取るよう働きかけた。また、「慰安婦問題」に関しても、釈氏が国連の女子差別撤廃委員会で、強制連行の事実は無かったと主張した。

釈氏はこうした活動を振り返りつつ、「今後も自虐史観を正す運動を続けていくが、日本政府が正式な声明として、誤った歴史認識を否定しない限り、抜本的な変革には繋がらない」と悔しさをにじませながら語った。

式典に参加した男性(20代)は、「日本人全員が英霊に対する感謝の気持ちを決して忘れてはならないと強く感じました」と感想を述べた。

悪を犯させないために自虐史観を改める

覇権主義をむき出しにし、尖閣諸島周辺の領海侵入を繰り返す中国に、これ以上の悪を犯させないためにも、自虐史観を改めなくてはならない。

「日本はアジアの国々に迷惑をかけたから」と、侵略的意図を明らかにする国に卑屈な態度を取ることは、平和を望んでいるようで、その実、アジアの平和を脅かすことに他ならない。世界情勢が混沌とするなか、謝罪を繰り返すだけで平和を得ることは出来ないのだ。

日本はその国力からして、「世界のリーダー」として、積極的に世界平和に貢献する責任がある。そのためにも、国としての誇りを取り戻そうとする幸福実現党の活動に期待したい。(片)

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