2026年6月号記事
三人の文豪が見た「失望」の恐ろしさ
今こそ「情熱からの出発」が必要
人生に希望を失いかけた時、思い出すべきことは何か。
失われた30年と近年の環境激変の中で希望を失いかけている人も多いだろう。
しかし、「失望」の恐ろしさについて、大川隆法・幸福の科学総裁は20世紀の初めごろ、アメリカのキリスト教徒の間で知られていた「悪魔の店じまい」("The Devil's Auction")と呼ばれる寓話を例にとり、その恐ろしさを指摘している。
失望の恐ろしさを伝える寓話
「悪魔の店じまい」
その寓話では、悪魔が店じまいを公表し、悪意、憎悪、嫉妬、肉欲、欺瞞などの醜悪な商売道具を売りに出した時、一つだけ異常に高値がついた道具があった。来客は、一見無害そうだがよく使いこまれた形跡のある楔型の道具の名を尋ねるのだ(*1)。
「悪魔はニコニコと笑いながらこう答えた。『これが「失望」っていうやつなんですよ。どんな誘惑にも負けない人間でも、この「失望」という名の楔を打ち込むと、そのあとから何でも入り込めるんですよ。だから、これは重宝で、なかなか手離せなかったものなんですよ。だから、これは高い値段が付いているんです』」。そして、この道具がほとんどの人間に効く理由について、悪魔は「まだ、これが私(悪魔)のものだと知っている者はまれにしかいないからだ」と語る。
来客が「ほとんど全員に使えると言うが、使えない相手は?」と質問を重ねると、悪魔はしばしためらった後、低い声で「感謝の心を持つ者にはこれを使えない」とつぶやく。
寓話は、悪魔が要求した「失望」の値段は高すぎて売れなかったので、今でも悪魔はこれを使っていると結ばれる(*2)。
(*1)『大川隆法 初期重要講演集 ベストセレクション(3)』
(*2)クリスチャン・サイエンスの活動家ウィリアム・ラスヴォンが作者とされるが、当時、語られていた説教寓話をもとに書かれただけの可能性もある。
どうしたら「失望の楔」を跳ね返せるのか
大川総裁は、この話を紹介した後、このように説く(*1)。
「みなさんのなかにも、誘惑に強い方はいっぱいいるでしょう。真理を求め、精進している人たちのなかには、さまざまな誘惑から身を護り、そして、頑張っていくという、不退転の意志を持っている方も多いでしょう。しかし、悪魔は言うそうです。『「失望」という名の楔を打ち込んだら簡単だ』と。『そこで穴を開ければ、あとは猜疑心であろうが、疑いであろうが、嫉妬心であろうが、欲望であろうが、金銭欲であろうが、名誉欲であろうが、何でもかんでも入り込める。そして、狂わせられる』というのです」
これはただの寓話ではない。実際に悪魔は存在し、人を惑わし、多くの人の人生を破滅させている。大川総裁は、智慧の眼でそうした霊的な事実を見極め、悪魔の手口を明かして人々を救おうとしている。
「失望との戦い」は老若男女や人種、民族、国家の違いを越えて、誰もが立ち向かわなければならない普遍的な問題である。
今回は、この問題に注目していた三人の有名な文学者の作品を紹介し、どうすれば「悪魔の楔」を跳ね返せるのかを考えていきたい。
※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。
ゲーテ『ファウスト』 ─ 失望した時に悪魔が現れる
シェイクスピア『ハムレット』『コリオレイナス』 ─ 失望した者が突き進む悲劇のシナリオ
バニヤン『天路歴程』 ─ 失望に勝ち、天の都に入る










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