2016年1月号記事

特集

2016年 笑う首脳、泣く首脳

安倍首相、オバマ大統領、習近平国家主席、プーチン大統領……。自分の生活とはあまり関係ないようにも見えるが、彼らの考えが、私たちの会社や生活、そして財布の中身にまで大きな影響を及ぼしている。各国首脳の「正義」について考えながら、2016年を乗り切るヒントを探る。


contents


シリア戦国時代

この中で、誰が勝つか?

正義の法

正義の法

大川隆法著

幸福の科学出版

今、中東の国・シリアで世界の大国が衝突している。 戦国時代を思わせるこの混乱は、

パリの同時多発テロの引き金にもなった。 大川隆法・幸福の科学総裁が『 正義の法 』(12月中旬発刊)で

言及する、各勢力が掲げる「正義」を知れば、2016年、国際ニュースがもっとよくわかる―。

(編集部 大塚紘子、馬場光太郎、中原一隆)

強いロシアの復活を目指す

プーチン大統領

自分の身を守りたい

アサド大統領

中東で覇権を広げたい

ロウハニ大統領

勇ましい言葉と裏腹に本当は戦いたくない

オバマ大統領

アサドに反旗をひるがえす

自由シリア軍

イランの覇権拡大を防ぎたい

エルドアン大統領 & サルマン国王

米露の仲が悪いと都合がいい

習近平

難民が押し寄せて頭が痛い

EU首脳たち

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シリアは今、世界の「関ヶ原」

「イスラム国」によるパリ同時多発テロのニュースで、年初の日本人人質事件を思い出し、「もしや日本も……」と、不安を感じた人は多いはずだ。もう中東問題は「対岸の火事」ではない。

訪日外国人の数は、2年で倍増。政府も成長戦略として、海外企業を世界から誘致している。

いい意味でも、悪い意味でも、日本はより深く、国際社会の中に入っていく。もう国際情勢に無関心ではいられない。

しかし新聞でもニュースサイトでも、国際欄は難しそうで、つい読み飛ばしてしまう。

特に曲者なのが中東だ。日本人にとって馴染みが薄いにもかかわらず、国際ニュースの4割近くは、中東に関係する。

しかし逆に言えば、中東を知れば、国際情勢の多くが分かる。

中でも今、「国際情勢の縮図」になっているのがシリア紛争だ。

国内では、アサド政権、反政府軍、そして「イスラム国」の三者が、互いを攻撃している。

そこに、アメリカ、ロシア、西欧諸国、イランなど、主要な大国が参戦している。

主な対立軸は、

「民主主義対イスラム教」   「シーア派対スンニ派」

「世界のリーダー争い」

一つの国土の中で、世界中の「正義」がぶつかっている。

本記事では、戦乱に関わる主な指導者の立場から、それぞれのシリア紛争を描いた。

どの言い分にも、一定の理や同情点があり、考えさせられる。

そしてこの戦いの雌雄は、世界の勢力図に、そのまま影響する。戦国時代の「関ヶ原」のようだ。

シリアを知れば、来年、国際ニュースから目が離せなくなる。

次ページからのポイント

バッシャール・アサド、アブ・バクル・バグダディ、バラク・オバマ、ウラジーミル・プーチン、ハサン・ロウハニ - 東軍西軍情報分析

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