釈量子の志士奮迅 [第18回]
2013.11.22
2014年1月号記事
第18回
釈量子の志士奮迅
世の中は変えられる!
釈量子
(しゃく・りょうこ)1969年東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒、大手企業勤務を経て、(宗)幸福の科学に入局。本誌編集部、常務理事などを歴任。
2013年7月から幸福実現党党首。
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釈量子の守護霊霊言
目からウロコ! 幸福実現党の新党首の秘密
大川隆法著
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11月16日付八重山日報には、釈党首の表敬訪問の記事が掲載された。
国防の最前線を訪ねて
11月、沖縄県の石垣島、竹富島、宮古島を視察しました。石垣市は尖閣諸島を行政区域に含んだ国防の最前線の地です。幸福実現党の創立者・大川隆法総裁も2010年10月に石垣市を訪れ、「国境を守る人々へ」と題して講演。現地の方々に「この地において、自由と繁栄に向け、のろしを上げていただきたい」と激励しました。創立者の意を受けて、幸福実現党はこの地で「国を守りたい」という一途な思いで様々な活動を展開してきました。
国境を守る人々
現地では、日本の西の端で国境を守る人々の姿をうかがい知ることができました。石垣港に立ち寄ると、ちょうど海上保安庁の巡視船「みずき」が海上警備に出航していくところに遭遇。2010年の尖閣沖漁船衝突事件において、中国漁船に体当たりされた船です。当時以上に緊張状態が高まる中、事実上、放水と注意勧告のスピーカーしか使えない丸腰状態で、国境を守りに海へ出ていく保安官の方々を船上に見た時は、思わず敬礼したくなりました。
また八重山は、「教科書問題」でも最前線といえる地域です。2011年に、石垣市、竹富町、与那国町の三市町でつくる「教科書用図書八重山採択地区協議会」は、保守系の「育鵬社」教科書を採択しました。しかし、竹富町が反発。法律上、協議会に従うべきであるところを、独断で自虐史観を教える教科書を使用するという違法状況が続いています。
沖縄県で圧倒的シェアを持つ「沖縄タイムス」と「琉球新報」の左翼2紙は、竹富町を擁護する言論を展開。それに対し、保守系の愛読者6000人に支えられて「育鵬社」教科書の採用を主張しているのが「八重山日報」です。今回の視察では、同社にも表敬訪問することができました。この教科書論争は国中を揺さぶり、今年の10月には政府が竹富町に対し違法状態の是正要求を行うに到りました。小さく質素な社内から、国を守るために必死に論戦をしていたのかと思うと、頭が下がります。
この地が国防の最前線であったことは、今に始まったことではありません。宮古島には「久松五勇士」という英雄の話が伝えられています。
日露戦争中の明治38年5月、敵艦隊がどの海峡から日本に来るのか、国中が戦々恐々としていた時に、宮古に向かう小舟がロシアのバルチック艦隊40隻を発見。この緊急事態を大本営に打電するべく、石垣島の通信局まで急便を出すことになります。そこで選ばれたのが久松に住む若い漁夫たち五人です。丸太をくり抜いたサバニ船で170kmの海を嵐の中、力漕した壮挙は今でも語り継がれており、先述した「育鵬社」教科書にも紹介されています。
また、石垣市登野城の公園には、大東亜戦争の沖縄戦で陸軍特攻隊の先陣を切って出撃し、慶良間の海に散った石垣市出身の伊舍堂用久中佐と隊員31人の顕彰碑が立てられています。今年8月15日に除幕式が行われたばかりで、地元では新しい史跡として注目されています。
「軍靴の音が聞こえる」風の批判もあるようですが、「止むにやまれぬ大和魂」で日本を守り家族を守るために命を捧げた若者たちの公の心を前にすると、誰もが、ただただ頭を下げたくなることでしょう。この地はまさしく日本の国境を守る人々が立ち上がり続けた勇気の地だったのです。
子供たちに日本の誇りを伝える
こうした命がけで日本を守ろうとした人々の姿を伝えることは、国家百年の計である教育において重要な使命です。
折しも文部科学省は11月12日、歴史問題などについて問題のある記述を是正するため、教科書検定の基準に「バランスよく記述されている」「政府の統一見解に基づいている」といった点を加える方針を固めました。歴史教科書に「南京大虐殺」の犠牲者数を巡っても諸説あることや、従軍慰安婦問題について、補償は法的に解決済みという政府見解が加筆されるようになる見通しです。
この基準見直しで、少しは「まし」な記述に変更されますが、政府が「河野談話」「村山談話」を踏襲し、残虐的な侵略行為や、従軍慰安婦の存在自体を認めている状況が変わらなければ、根本的には同じことです。自虐史観を払拭し、子供たちに日本の誇りを伝えなければいけないと強く感じております。
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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