中国で改革派キリスト教会信徒が「カルト活動を利用し社会を危険にさらした」罪で起訴される 中国には真の意味での「信教の自由」が必要
2025.03.22
《ニュース》
中国当局が、安徽(あんき)省のプロテスタント教会の信者2人を「カルト」に関与しているとして拘束し起訴したと、19日付米ラジオ・フリー・アジアなどが報じています。
《詳細》
安徽省の警察は3月10日に阜陽(ふよう)麦中改革派教会を捜索し、信者2人を15日間行政拘留し、「邪悪なカルト活動を利用して社会に危険をさらした」罪で起訴しました。
アメリカに拠点を置き中国の宗教弾圧の実態を報じるキリスト教人権団体「チャイナ・エイド」によると、2018年に宗教事務条例が施行されて以来、警察機関による行政処分の過程で、改革派キリスト教会が邪悪なカルトと認定されたのは、これが初めてです。
ラジオ・フリー・アジアの取材に対し、地元のキリスト教徒たちは「この動きは、中国政府が認可したプロテスタント団体『三自愛国教会』への加盟を阜陽麦中改革派教会が拒否したことと関係がある可能性が高い」と語っています。阜陽麦中改革派教会は「信教の自由」を強く支持しているため、中国共産党の管理下に置かれている三自愛国教会への加盟を拒否し続けているのです。ちなみに政府公認のカトリック団体は中国天主教愛国会です。
中国には、アパートの一室などに集まる家庭教会(プロテスタント)や地下教会(カトリック)が数多く存在し、当局による捜索が度々行われています。
近年、地方政府は、阜陽麦中改革派教会の牧師と信者に対して執拗な嫌がらせを行ってきました。過去3年間に、少なくとも19人の牧師と子供を含めた信者が礼拝や聖書の学習をする集会の間に拘留され、一部はキリスト教の本やパソコンを没収されたり、自宅からの退去を余儀なくされたりしました。牧師の自宅には、監視カメラまで設置されたといいます。
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