福祉 バラマキ 学校── 優しすぎる社会の危うさ - Part 3 「福祉思想」は、姿を変えた「共産主義」
2024.04.29
写真:ピクスタ
2024年6月号記事
福祉 バラマキ 学校
優しすぎる社会の危うさ
人に優しい社会・政治は、人類の理想でもあっただろう。
しかしそれも行き過ぎれば、結局は人々を不幸にしてしまう。
「地獄への道は善意で舗装されている」という言葉の意味を、今一度考えたい。
contents
福祉 バラマキ 学校── 優しすぎる社会の危うさ - Part 3 「福祉思想」は、姿を変えた「共産主義」
「福祉思想」は、姿を変えた「共産主義」
「国民皆保険」や「国民皆年金」──今や当たり前となっているこれらの福祉制度が"筋金入りのマルクス主義者"によって生み出されたことを、ご存じだろうか。
制度を設計・主導したのは「社会保障制度審議会」という政府の諮問機関。その初代会長が、日本で最も有名なマルクス経済学者の一人である大内兵衛という人物だった。同氏は岩波文庫版『共産党宣言』の訳者を務めるなどマルクス主義の"伝道師"。事実、ソ連の計画経済を高く評価し、指導者のレーニン、スターリンを"経済学者"として褒め称えていた。
この生粋のマルキストをトップに戴く審議会が、1961年の国民皆保険・年金制度の実現以降も長年にわたり、日本の福祉国家化を主導してきたのだ。
「高齢者の医療費無償制度」も、多くの人が享受してきた福祉制度だろう。しかしこれも、最初に提唱した政党は「日本共産党」だった。初めて本格導入したのは、同じく代表的なマルクス経済学者の美濃部亮吉・東京都知事だった。同氏は先述の大内氏の愛弟子で、金日成と会談し、北朝鮮を日本の理想と称賛したことでも知られる。
それを自民党の田中角栄政権が全国的に取り入れ、「70歳以上の老人医療費無償化」が73年、実現したのだ。同年はわが国の「福祉元年」とされる。
教育無償化の始祖はマルクス
コラム 弱い心につけ込む政治の悪質さ
「優しすぎる社会は地獄への道でもある」
福祉国家の行き着く先は「監視社会」と「強制収容所」
自助の精神が後退すると「地球人口は必ず減少し始める」
信仰と自助論から社会を立て直す
「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。
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