共和党全国大会の会場であるテキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センター(画像:"American Airlines Center outside" by en:User:RadicalBender is licensed under CC BY-SA 3.0.)。
《ニュース》
トランプ米大統領は9日(現地時間)、中間選挙に向けた共和党全国大会で演説し、「極左の民主党に国を任せるわけにはいかない」と訴えました。
《詳細》
中間選挙を11月3日に控える中、共和党は今月9~10日にかけて、テキサス州ダラスで全国大会を開催しています。トランプ氏は初日最後の登壇者として基調演説を行いました。
同氏は「11月3日に多数派が立ち上がり、米国を偉大にし続ける」と勝利への決意を表明。演説の内容は内政から外交まで多岐にわたり、「史上最大の減税によって、勤労世帯の懐に何千ドルもの資金をもたらした」「国境警備を強化し、不法入国を事実上停止した」など、2年間の成果を訴えました。
特にトランプ氏は、アメリカに蔓延しつつある「共産主義」との戦いを強調し、「我が国には、おかしな病的な暗雲が立ち込めている」「我々はアメリカにおける共産主義を打ち負かし、自由のために投票しなければならない」と語りました。
これらは左傾化が進む民主党を念頭に置いた言葉です。トランプ氏は「あなたがたの投票によって、我が国が250年のスタート地点(アメリカは今年で建国250周年)でつまずくのか、それとも決して後ろを振り返ることなく勢いよく前進するのかが決まる」と述べ、「アメリカの未来を過激な左派(民主党)に委ねることになれば、我が国は今後10年間、立ち直るのに苦労するだろう。それは悲劇だ」と警鐘を鳴らしました。
今回の大会では、トランプ氏以外にもさまざまな人物が登壇し、トランプ政権の成果や共和党への投票を呼びかけました。例えばベッセント財務長官は、トランプ氏が減税やエネルギー政策、製造業の成長に貢献したとして、「ドナルド・トランプほど、アメリカの家族を経済の中心に据えるよう、自らとチームに強く求めた大統領はいない」と述べました。
中でも注目を集めたのは、共和党の大会であるにもかかわらず、「現職の民主党議員」のフェッターマン氏がビデオ出演し、トランプ氏を応援したことです。ペンシルベニア州選出の上院議員である同氏は(今回の中間選挙は非改選)、自身が所属する民主党を念頭に、「極端な社会主義や、反米的な立場を拒否する」「私は常識的な民主党員であり、常にアメリカとともに立つ」と主張。そして、「トランプ大統領とともに、ペンシルベニア州の鉄鋼業の伝統を守り抜く」と語りました。
同氏はかねてより民主党を批判してきた人物であり、共和党の「政府閉鎖の解除」や「不法移民対策」に賛成票を投じるなど、独自路線を貫いてきました。トランプ政権のイラン戦争についても、「イランとその代理勢力がもたらす脅威に対して行動を起こした」と評価しています。
今回の"サプライズ登場"には左派も驚きを隠せず、米紙ニューヨーク・タイムズは、「民主党議員が共和党を後押しする大会に姿を現したことは、共和党にとって大きな追い風になるだろう」と指摘しています。
《どう見るか》























