
アジア太平洋交流学会会長
澁谷 司
(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。
米AI企業「アンソロピック(Anthropic)」が最新の報告書で、中国AI企業「月の裏側(ムーンショットAI)」が、ユーザーのリクエストをアンソロピックに誤って転送していたと明らかにした(*1)。その結果、中国人民解放軍と関係のあるユーザーが提出した大量の監視データも、アンソロピックのシステムに流入したという。
つまり、中国側が米国のAI技術を盗もうとしていたが、自国の機密情報が流出するという、皮肉な事態が生じたのである。
アンソロピックが発表した最新の脅威インテリジェンスレポートでは、中国のAI事業者が大規模な無許可モデルの「蒸留」(大規模な事前学習済みAIモデル(教師モデル)が、より小さく効率的なモデル(生徒モデル)に知識を移す手法)を行っていた疑いが明らかになった。
一部の中国ユーザーは、中国のAI大規模モデルを使用していると思い込んでいた。だが実際は、そのリクエストが「米国のAI大規模モデルに転送されていた」のである。






















