《ニュース》

北海道電力泊原子力発電所3号機の防潮堤の完成時期が2027年8月頃となる見込みが発表されました。再稼動には防潮堤の完成が必要なため、「2027年のできるだけ早期」と予定されていた再稼動が、27年末以降へと大幅にずれ込む可能性もあると報じられています。

《詳細》

北海道電力の斎藤晋社長は7月30日の記者会見で、防潮堤の工事について、冬の暴風雪などでの遅れや岸壁部の耐震補強、液状化対策などで、27年春の完成予定が8月半ばまで遅れることを発表しました。原子力規制委員会の審査については、新規制基準に合わせての設計や工事計画の審査が終わっておらず、また、地震の影響を計算した「解析コード」の一部に不具合があったために遅れています。

記者会見で斎藤社長は、再稼動の見通しについて具体的に示せる段階ではないとして、「今年夏ごろに発表するという発言を上書きする」「最終的に審査に提出する書類を出せるめどがついたときに時期を示したい」と話しています。

不具合があったという「解析コード」の修正結果が出るのは8月中の見込みです。原発の再稼動は、「解析コード」の最終補正を含めた審査が認められ、さらに防潮堤が完成してから数カ月の点検や準備を経た後になることから、「27年末以降にずれ込む見通し」(7月31日付朝日新聞電子版)とも報道されています。

北海道電力は、泊原発の再稼動後、家庭向け電気料金を一般家庭で月額1000円程度、約11%値下げする方向であることを発表しています。しかし、再稼動が遅れる見通しとなれば、この値下げもずれ込むこととなります。

《どう見るか》