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警視庁がこのほど、東京都新宿区・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一角で、深夜徘徊や喫煙をしていた未成年の男女25人を一斉補導しました。

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「トー横」とは、歌舞伎町にある複合施設「新宿東宝ビル」に面する道路のことをいいます。特に多くの少年少女らが深夜にたむろし、飲酒や喫煙に手を染めるのみならず、深刻な犯罪に巻き込まれるケースも目立ち、社会問題化しています。

そうした中、警視庁は今月初め、学校が新学期を迎える時期に合わせて取り締まりを強化。週末土曜日の深夜から早朝にかけて、2週にわたり少年育成課148人態勢で補導を実施し、中高生13人を含む14~19歳までの25人を一斉補導しました。うち24人は女性で、最年少は14歳の女子中学生だったといいます。

警視庁によると、補導された男女の中には、兵庫県から来た女子高校生もいて、「トー横に憧れて家出をした」などと話しているとのことです。また別の高校生は睡眠導入剤12錠を所持しており、「オーバードーズ(薬の過剰摂取)」の疑いがあるといいます。

彼らの多くは、両親との葛藤や虐待、いじめや不登校などさまざまな悩みを抱えており、居場所を求めてトー横に集結しています(中には興味本位で訪れる者もいる)。特にSNSの存在が、交流を活発化させています。

トー横ではただ会話に興じるだけの訪問者もいれば、飲酒や喫煙、オーバードーズに手を染める青少年もいます。中には、一カ月以上も家に帰らず、売春やパパ活(女性がデートなどの見返りに、男性から金銭的な援助を受けること)で生活費を賄う若者もいるといいます。その一方で、性犯罪や暴力行為に巻き込まれることもあり、数年前には、10代の男女3人が相次いで飛び降り自殺をするなど、深刻なケースもあります。

東京都は相談窓口を設置するなど対策を講じており、利用者も多いといいます。ただ行政関係者も保護者も、あるいは学生も、このトー横問題を考えるにあたっては、霊的観点を念頭に置いておく必要があるでしょう。

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