幻冬舎が発刊した大川宏洋氏の書籍や、同書に関する宏洋氏のYouTube動画における発言によって名誉を傷つけられたとして、宗教法人「幸福の科学」が、幻冬舎と宏洋氏に対して損害賠償などを求めていた裁判について、8日までに、幸福の科学の全面勝訴が確定したことが分かった。

この裁判は、昨年8月、東京地裁が、幻冬舎と宏洋氏に合計165万円(書籍について幻冬舎・宏洋氏に連帯して110万円、YouTube動画について宏洋氏のみに55万円)の支払いとYouTube動画の削除を命じる判決を出した(文末の【関連記事】参照)。

幻冬舎と宏洋氏はこの判決を不服として控訴したが、今年1月、東京高裁は、控訴を棄却する判決を言い渡し(その控訴を受けた教団側の附帯控訴も棄却)、東京地裁での判決が維持されていた(文末の【関連記事】参照)。

その後、幻冬舎と宏洋氏は、最高裁への上告・上告受理申立てをしていたが、所定の期限内にその理由を提出しなかったため、最高裁で判断される以前に、今年3月28日、東京高裁が却下決定を出し、幸福の科学の全面勝訴判決が確定した。

判決の確定を受けて、幸福の科学グループ広報局は、以下のコメントを発表している。

「当教団は、同書発刊前に、幻冬舎に対して、(1)宏洋氏の発言には多くの虚偽が含まれていることが当グループとの複数の裁判によって繰り返し明らかにされていること、(2)同書を発行するにあたっては、相応の裏付け取材と内容の検証が必要であること等、予め注意喚起しておりました。

それにもかかわらず、幻冬舎はこれを無視し、当教団への裏付け取材を全く行わないまま同書を発刊したことは、出版社としての道義に反する行為でした。

幻冬舎、及び、宏洋氏には、全面敗訴確定の事実を真摯に受け止め、心から反省し、二度と信仰を冒涜(ぼうとく)したり、虚偽発言や誹謗中傷をしないよう、強く求めます」

間違った言論で世の中に多くの嘘をばらまき、当事者を不幸に陥れたり、多くの人々の判断を誤らせたりするようであれば、その責任は著者のみならず、編集者やその本を発刊した出版社のトップにも生じる。

「言論の自由」は「悪口の自由」では断じてない。

【関連サイト】

今回の判決に対する幸福の科学グループ広報局の見解

https://happy-science.jp/news/public/11465/21247/

【関連書籍】

主なる神に弓を引いた男たち

『主なる神に弓を引いた男たち ─裁判10連敗の宏洋と幻冬舎社長・見城徹の実像─』 幸福の科学

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【関連記事】

2025年1月15日付本欄 幻冬舎から出した宏洋氏の書籍について、東京高裁が名誉毀損の地裁判決を維持 虚偽発言の書籍を発刊した幻冬舎の責任は重い 幸福の科学が全面勝訴維持

https://the-liberty.com/article/21903/

2024年8月10日付本欄 宏洋氏が幻冬舎から出した書籍について東京地裁が名誉毀損の判決 異常性のある書籍を出した幻冬舎の責任も大きい 幸福の科学が全面勝訴

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2024年6月19日付本欄 宏洋氏の訴えを東京高裁が全て棄却 地裁では宏洋氏に対して「低俗な表現で誹謗中傷を行ってきた」と指摘 幸福の科学が全面勝訴

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2024年2月17日付本欄 宏洋氏・週刊文春が上告を断念し、幸福の科学の全面勝訴が確定 宏洋氏は別の事件で罰金30万円の略式命令も

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2024年1月31日付本欄 幸福の科学が、宏洋氏・週刊文春に勝訴 高裁が控訴棄却 文春記事は「真実であると認めることはできない」

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2023年9月30日付本欄 宏洋氏が自著で、裁判で負けた主張を含め、300カ所以上の虚偽や誹謗中傷の異常さ 発刊元の幻冬舎の責任も大きい

https://the-liberty.com/article/20939/