2024年2月号記事

的中! ウクライナは敗北した

岸田首相は、ウクライナ支援で支持率と世界に対する存在感を高めようとした。
しかし結果は、負け戦に税金を注ぎ、その復興費用も国民にツケを回そうとしている。

ウクライナ戦線異状あり──。日本を含む西側諸国のメディアは基本的に反ロシアの論調で貫き、「ウクライナ軍が快進撃を続け、勝利は近い!」というイメージを長い間、人々の脳裏に植え付けてきた。

大川隆法・幸福の科学総裁が開戦直後に、「ロシアに対してウクライナが勝つ方法はないと思います」「バイデン氏は、対コロナ戦に続いて、二つ目の敗戦だ」「ウクライナが適切な指導者と国の方針を持っていなかった自己責任で、敗戦する」などと指摘していたのとはあまりに対照的だった(*1)。

(*1)『ゼレンスキー大統領の苦悩と中国の野望』や『ウクライナ侵攻とプーチン大統領の本心』、『ウクライナ問題を語る世界の7人のリーダー

与党・自民党もウクライナ勝利と信じた

西側メディアなどの情報源は主として、ウクライナ政府や米戦争研究所(ISW)、英国防省といったウクライナ陣営の一方的な発表。日本のテレビ番組に出演する専門家も、もっぱらこれらに依拠して解説した結果、日本人の大半が「ウクライナが勝利する」と考えた。

自民党議員と接触する軍事関係者によると、与党・自民党も同様の見方で一致し、ウクライナ支援を行ってきたという。

しかし戦争勃発から約2年が経つ今、言論空間の潮目が激変している。実は戦争の勝敗はすでに決し、「ウクライナは敗北し、ひいては西側も負けた」という現実が見えてきたことを受け、変節する専門家らが続出しているのだ。

例えば元自衛隊幹部の界隈では、ウクライナ優勢と考えていた人々から、「もう負けた」「もともとウクライナは政治的に"胡散臭い国"なので、そうなるのも仕方がない」「メディアに出てウクライナをヨイショしている専門家は、ISWのレポートを翻訳していただけで、現場の状況をよく知らずに話していた」といった声が飛び交っている。一体どうなっているのか。

※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。

 

 

次ページからのポイント

2本の記事が全てを変えた

元陸上自衛隊・西部方面総監 用田 和仁氏インタビュー

元陸上自衛隊・小平学校副校長 矢野 義昭氏インタビュー

戦闘は膠着したと印象操作

日本は復興予算の負担を強いられる