中国の軍事的脅威が日に日に高まっている。それを肌で感じているのが沖縄県民だろう。

沖縄県・尖閣諸島周辺の領海に8日、中国海警局の公船4隻が相次いで侵入した。中国当局の船が領海に侵入するのは、今年に入って29回目だ。

中国の脅威が迫る沖縄

8月中旬には、沖縄県の尖閣諸島周辺の接続水域に、200~300隻の中国漁船と15隻もの中国海警局の公船が侵入した。ある元自衛隊幹部は弊誌の取材に対し、漁船は30人以上が乗船することができる規模で、その乗船員の多くは海上民兵だという(本誌2016年10月号)。

公船侵入が報じられた翌日、幸福実現党沖縄県本部の金城竜郎副代表は、沖縄県庁を訪問し、翁長雄志・沖縄県知事あてに抗議文を提出した。県側から「政府に要望した」との回答があったものの、その後も軍事的な危機は続いている。

9月下旬には、遠洋訓練のため、中国空軍の戦闘機など8機が、沖縄本島と宮古島の間を通過。戦闘機がこの海峡を通過したのは初めてだ。

翁長知事に具体的な対応策を要請

幸福実現党の沖縄県本部の山内晃代表と金城竜郎副代表は14日、再び沖縄県庁を訪れ、翁長雄志知事に対し、次のような要請を行った。

  • 1.沖縄周辺における中国による挑発的な行動に対し、どのような対処が必要・可能であるのか、連絡会議を設置し、対応策を講じること。

  • 2.政府に対し、尖閣諸島周辺海域の安全を要請してもおられるが、日米安全保障条約第5条に基づき、日米が協調して不測の事態に備えるよう、更に強く要請をすること。

  • 3.石垣島、宮古島における政府による自衛隊配備着手への受け入れを表明し、中国政府に県民保護のメッセージを示すこと。

沖縄、そして日本全体を中国の支配から守るためにも、翁長知事には具体的な手を打つことを期待したい。

【関連書籍】

幸福の科学出版 『沖縄の論理は正しいのか?―翁長知事へのスピリチュアル・インタビュー―』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1459

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