2015年4月号記事

著者インタビュー

経営は神仏にそば近い仕事

『HSUテキスト3 経営成功学入門』編著者

ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ
経営成功学部 プロフェッサー

原田 尚彦

(はらだ・なおひこ)1958年、福岡県生まれ。九州大学大学院工学研究科電子工学専攻修士課程修了。(株)東芝医用機器技術研究所、超電導センサ研究所を経て、1995年に幸福の科学に奉職。総本山・正心館副館長などを経て、現職。著書に『経営を成功に導く心の力』(幸福の科学出版)『形而上学的理念と経営』(経営成功学叢書)など。

4月に開校を迎える日本発の本格私学「ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ」(HSU)で、既存の経営学とはまったく違う「経営成功学」が始動する。『経営成功学入門』の編著者である原田尚彦氏に、その中身について聞いた。

HSUテキスト 3

HSUテキスト 3
経営成功学入門

原田尚彦/石見泰介 編

HSU出版会刊

――『経営成功学入門』では「経営成功学」の趣旨や特徴が紹介されています。

原田氏(以下、原): 経営成功学の特徴を一言で言うと、「経営は成功せねばならない」という価値判断が入っていることです。
これは当たり前のようですが、実はそうではありません。今までの経営学では、財務、マーケティング、競争戦略といった企業活動の分析はしていますが、その研究が本当に経営を成功させているのかについて、シビアに判定されていないのです。
経営学に限らず、学問の世界では、価値判断をしないことが科学的とされていますが、経営の成功・失敗に無関心で、そこに責任を持たない経営学では意味がありません。
その点、経営成功学は「人間と社会を幸福にする」という理念をベースにして、そのために経営を成功させることを明確にしているのです。

――同書では、これまでは経営者のマインドの研究が不十分であったと指摘されています。

原: 経営者の態度こそが、事業の成否を決めます。ところが、これまでの経営学では、トップ経営者のマインド研究が非常に少ないのです。
一方、幸福の科学の教学を土台とする経営成功学は、人間学や心の法則についての知見が豊富です。「経営者のどんな心構えがどんな結果を生むか」を理論として普遍化でき、具体的な事例についての検証も格段にスピードアップするはずです。