2026年7月号記事
ニッポンの新常識
軍事学入門 72
魂の系譜から見るホメイニ師の全体主義
世界の流れを正しく理解するための、「教養としての軍事学」を紹介する。
イスラム法学者のホメイニ師が統治して以来、「イランはアッラーの名の下に全体主義を推し進めている実態」を先月号で詳述した。
中東の研究者があまり触れない同国の核心的問題を取り上げた根拠は、ホメイニ師が霊言で、「ダレイオス1世の生まれ変わりだ」と告白したことにある(*1)。
ダレイオスは、紀元前6世紀に成立し、アジアやアフリカ、ヨーロッパの三大陸にまたがる史上初の世界帝国・ペルシア帝国の最盛期を築いた王で、「世界人口のほぼ半分を支配した」とされる。監視システムを強化するなどして帝国全体を安定化させ、ギリシャと激戦を繰り広げた人物として名高い。
しかしそんなダレイオスについて、ゾロアスターの霊は「あれはもう、なだれ込むような『全体主義』ですよ」と指摘し(*2)、人間を国家に奉仕させる手段に利用する全体主義を広げた張本人だという。この視点で歴史を見ると、確かにダレイオスとホメイニ師には共通点があり、イラン現体制につながっているのである。























