2025年2月号記事

マスコミにもネットにも騙されない

『なお、一歩を進める』の読み方



新聞、テレビ、YouTube、SNS──。
それぞれのメディアの特性を知りながら、情報に踊らされない智慧を紹介する。


contents


大川総裁の新聞攻略法

マスコミを活用すれど騙されず

大川総裁の説くメディア・リテラシーの"第一ステップ"を敢えて要約すれば「新聞を軽視はしないが、盲信もしない」ということになるだろう。


真実はネットに?

大川総裁は33年前に"マスコミによる専制"に警鐘を鳴らした(*1)。その後もマスコミが意識的、または無意識に行った偏向報道も正し続けてきた"第一人者"と言える。だが「真実は、新聞ではなくネットにある」という言葉も、発したことはない。

むしろ「ネットでいろいろ電子情報を見て済む」時代にあってもなお「新聞も読まなければいけない」(『なお、一歩を進める』)と強調。ウクライナ戦争を巡るマスコミのミスリードを批判するさなかに行った講演会で、そう訴えたことは注目に値する。

大川総裁は「『確かに、新聞には、全体的に、かなりの偏向がある』と見ていますが、やはり、そのなかには、キラッと光るものがあちこちにあります」(*2)、「インターネットの時代になって(中略)ある意味で、逆に新聞の情報価値は上がっているような気もする」と述べている(*3)。

新聞は競争を乗り越えて採用された記者が専門的な訓練を受け、取材をする。そうして集まった膨大な一次情報をふるい分けし、デスクのチェックもされる。この"精錬"を経た情報が、紙面に掲載される。

その過程で確かに偏向や、時に誤報も起きる。しかし、だからといってオール・オア・ナッシングで新聞を情報源から排除するのは得策ではない。個人がSNSやYouTubeで未確認情報を漁るのを優先するよりも、"精錬"を経た情報をベースにした上で、さらにその偏りを検証した方が、情報収集の第一ステップとしては原則、賢明である。

(*1)講演「希望の革命」
(*2)『救国の志』(HS政経塾刊)
(*3)『大川総裁の読書力
※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。

 

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