2024年4月号記事
幸福実現党 党首
釈量子の志士奮迅
第133回
幸福実現党 党首
釈 量子
(しゃく・りょうこ) 1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒。大手企業勤務を経て、幸福の科学に入局。本誌編集部、常務理事などを歴任。2013年7月から現職。
釈量子のブログはこちらでご覧になれます。
https://shaku-ryoko.net/
「幸福実現党の精神」としての『太陽の法』
世界で戦争が勃発し、多くの人が先の見えない不安を感じる時代です。そうした真っ暗闇のなか、幸福実現党が「それでも希望はある」という信念を揺るがすことはありません。その原点にあるのが、大川隆法・党総裁の著作『太陽の法』です。
私個人、大学3年の時にこの書に出会い、あらゆる疑問に答え切った一冊に、「これは人間には書けない!」と狂おしいような感動でいっぱいになりました。党員の中にも、塗炭の苦しみを嘗める人生から救われ、運命を切り拓いた方はたくさんいます。
政治の原点は「仏法真理」
ではこの『太陽の法』と「政治」は、どのような関係があるのでしょうか。
まず注目していただきたいのが『太陽の法』の書き出しです。
「『仏法真理』という言葉があります。仏法真理とは、仏の心、仏の掟、仏の生命の流転する姿です。そしてまた、人類の過去、現在、未来をおりなす一本の黄金の糸のことを意味します」
大川総裁の「法シリーズ」一作目を象徴する、非常に深淵な書き出しですが、これはこの世の法──憲法や法律、条令など、人間が作る法の根源、すなわち法哲学でいう「法源」にあるものを示しています。大川総裁が『幸福実現党の精神』で、「全宇宙的、全世界的仏法真理」こそが「政治の原点」(*1)であると示された、その原点が『太陽の法』だと言えるのです。
そして、仏教やキリスト教などを掌に載せたかのような、人生の真実を網羅する巨大な法体系が説かれています。
圧倒的なのがエル・カンターレによる地球人類創世が、宇宙的なスケールで説かれた「創世記」です。今後、科学が『太陽の法』を追いかけていく未来が到来することでしょう。
そして、すべての人が知るべき最大の真理が、「人間には永遠の生命が与えられ、この世とあの世を転生輪廻しながら魂修行をしている」という「霊的人生観」です。
さらに「奪う愛」から「与える愛」へ人生を大転換させる教えや、「悟り」の境涯に応じたあの世の次元構造、超古代文明の流転の歴史や宇宙との関係など、「人はなぜ生まれ、どこへ行くのか」といった根源的なる疑問への答えが次々と明かされ、ページをめくる手が止まりません。
感動は国籍を超えて広がっています。ある中東の国の女性は、『太陽の法』に神の愛を感じたと涙ながらに語ります。政府の弾圧やどうしようもない不条理のなか、憎しみの連鎖を断ち切る威力が『太陽の法』にあるのです。つまり、戦争の原因となる宗教や民族対立を乗り越え、人類の共通の基盤とする真理が説かれているのです。
(*1)幸福の科学・ユートピア活動推進館の公案研修『幸福実現党の精神』より。
聖典に答えを問う世界の政治指導者
心ある政治指導者は、国家最大の危機のなか、未来への答えを数千年の歳月を耐えて残った教えに見出そうとしています。
アメリカのトランプ前大統領は昨年行ったある集会で、「私たちの国は衰退しつつあります」「それでも、私たちの信仰の強さ、祈りの力、そして全能の神の恩寵によって、アメリカはすべてを克服することができるという確信によって、私たちは今夜ここに立っています」と語っています。
ロシアのプーチン大統領も、「民族統一の日」に、テーブルの上に聖書、トーラー(*2)、コーラン、仏典を置き、「どれもが時代を超越した真理を含んでいる」として、それぞれの聖典から愛に関する聖句を読み上げながら、各宗教の代表者と会談を行いました。旧ソ連の無神論のイデオロギーに代わってロシア正教を精神的な柱とし、民族が平和共存する拠り所を、全能の神に置いているのです。
しかし二千年、三千年前に説かれ、人間が編纂した古い教えには、現代人の知性に刺激を与え、未来を創造する力となるのは難しいのが現実です。『太陽の法』の射程は、新たな未来文明の建設まで含むのです。
人類には今、地球規模に広がった唯物論・無神論などの迷妄を打ち破り、未来を照らす巨大な太陽が必要です。
無神論国家の独裁者による、無慈悲な弾圧や不条理に立ち向かう勇気は、どこに求められるのでしょうか。西側諸国では、「投票で多数を形成したものこそが真理だ」とする「神なき民主主義」がさまざまな社会的混乱を生んでいます。政治資金などをめぐり、悪事がばれなければいいと白々しい答弁を繰り返す日本の政治家に欠けているのも、仏法真理です。『太陽の法』こそ、「幸福実現党の目指すもの」なのです。
同書が示す驚天動地の内容を、手にとって味わっていただく方を増やすことが、「常識」を変える王道なのだと思います。