《ニュース》

2020年台湾総統選に立候補した親中派の韓国瑜(かん・こくゆ)氏に投票するよう、中国が台湾の有力者に金銭を渡し、選挙に介入していたと、朝日新聞が1日に報じました。

《詳細》

中国が選挙に介入した疑いが露見したのは、中国に拠点を置く「台湾同胞投資企業協会」の会長だった林懐氏が、台湾の野党・国民党候補者の韓氏に投票するよう頼むため、台湾人を集めた忘年会の開催費用と台湾への渡航費を中国政府が補助(約2900万円)することについて、同国政府の幹部と相談。選挙買収の約束罪と呼ばれる容疑で、起訴されたことにあります。

林氏は台北市で開かれた法廷で、「私自身は台湾のどの政党にも属していない。仮に(中国が現職総統の)蔡英文氏の再選を求めても、従わざるを得なかっただろう」と陳述。同氏の弁護士も、「中国で商売をする台湾人は、独裁政権の要求に応じざるを得ない」と述べ、執行猶予付きの判決を求めたと、朝日新聞は伝えています。

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