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米国防総省は3日、中国の軍事力に関する年次報告書を公表しました。その中で、中国は2030年までに核弾頭の数を1000発まで増やすと予測しています。

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報告書では、「中国は核戦力拡大のペースを加速させており、2027年までに核弾頭700発の保有が可能になる公算が大きい」と指摘。2030年には1000発を超える予測も記し、「国防総省が昨年立てた予想を上回るペースと規模だ」と危機感を示しました。

国防総省は昨年9月公表の前回の報告書では、中国の保有核弾頭数を「200発台前半」と推計し、今後10年で倍増するとの予測を立てていた。しかし今年の報告書では、予想を大きく修正し、5倍近く増加する可能性を示したことになります。

さらに報告書では、中国による台湾への圧力が強まり続けている点に関して改めて懸念を示したほか、中国の化学・生物兵器開発、軍事技術の進歩にも言及しました。中国軍の医学研究所は毒性を持つさまざまな種類の生物の研究を行っており、その多くが軍事転用できるものとしました。

人民解放軍の創設100周年を迎える2027年までに軍備増強を加速させるという新たな目標が掲げられたとして、この目標が実現した際には、中国は台湾有事に確実性の高い軍事的手段が選択肢に入ることになるとも記されています。

国防総省の高官は、「中国は人民解放軍を世界レベルの軍隊にしようとしており、さまざまな方法で対応しなければならない。同盟国や友好国と緊密に協力することが私たちを有利にする」と述べ、中国に対抗していく上でそれらの国との連携を強化する必要があるとの考えを強調しました。

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