2019年8月号記事

幸福実現党 党首

釈量子の志士奮迅

第82回

幸福実現党党首

釈量子

(しゃく・りょうこ)1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒。大手企業勤務を経て、(宗)幸福の科学に入局。本誌編集部、常務理事などを歴任。2013年7月から幸福実現党党首。

釈量子のブログはこちらでご覧になれます。

https://shaku-ryoko.net/

宗教政党の時代来たれり

幸福実現党は立党10年目に入り、この夏、令和初の国政選挙を戦います。改めて振り返ると、世の中はずいぶん変わりました。

2009年の立党時、私たちは「消費減税」を掲げました。しかし当時、街中でかけられた言葉のほとんどが「国の借金は国民一人当たり何百万円もある。増税は仕方がない」というものでした。

しかしその後、増税しても借金は増え続け、政府は「社会保障の財源のため」「教育無償化のため」と次々に新しい理由を挙げ、際限なく増税しようとしています。

そもそも、「国民の借金」ではなく「政府の借金」です。増税しても年金の不安が消えることはなく、恐らく教育無償化を広げても政府の無駄遣いが増えるだけでしょう。

また私たちは09年、「憲法改正」「国防強化」も掲げました。「北朝鮮や中国が危ない」と訴えると、「右翼だ」「戦争がしたいのか」と非難されました。

しかしその後、どうなったでしょうか。

中国は習近平政権の誕生で、南シナ海での軍事基地建設を加速させ、台湾に対しては「武力行使も辞さない」と宣言。香港でも中国に呑み込まれる危機感が頂点に達し、「雨傘革命」に続き、「逃亡犯条例」反対デモには、200万人規模の民衆が立ち上がりました。

10年前、あれだけ「異端」扱いされていた訴えが正しい主張であったことが、次々と明らかになっています。

そんな私たちを「オピニオン政党」「政策政党」と評価してくださる方も着実に増え、党公認の地方議員35人が全国で活躍しています。

中国の覇権を終わらせる

しかし、私たちの挑戦はここからが本番です。これからが「宗教政党」として真の実力が問われる時だと思っています。

まず私たちは「中国の覇権主義を押しとどめる」ことを志としています。

中国は、"台湾統一"に動いています。そうなれば次は尖閣諸島と沖縄です。

今すぐ取り組むべきこととして、「中国封じ込め」を主導し、トランプ政権と連携するとともに、中露を分断するためにも、ロシアとの平和条約締結を急ぐべきです。

そして憲法9条の抜本的改正や防衛費倍増、非核三原則の見直しなども、着実に進めていかねばなりません。

中東の紛争を調停するには

中東情勢からも目を離せません。安倍首相のイラン訪問中に起きたタンカー爆破事件は、日本にとってエネルギー安全保障上の危機を意味します。単純な対米追随型の外交では、限界であることが露呈したのです。

これからは、独立した国家として独自の判断ができるかどうかが問われています。

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の複雑に絡み合った国際情勢を読み解き、正しい外交判断を下すためには、宗教を否定したり、軽く見たりするような政治家では不可能でしょう。

また、「トランプ政権に賛同しながら、中国のご機嫌も取る」といった、精神性に欠ける、理念なき「接待外交」は恥ずかしいことです。神の正義を実現するのが政治だと考える「世界の常識」から大きくかけ離れています。

その意味でも、私たち宗教政党が果たすべき役割は大きくなってくるはずです。

日本に求められるのは、世界を神の願われる秩序に導く精神大国としての姿であり、アジアの盟主としての自覚です。

幸福実現党は、井の中の蛙のような日本の政治を終わらせ、この国が本来の使命を果たすために断固戦います。ご支援、よろしくお願いいたします。

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幸福実現党の志

  • 日本を世界のリーダー国へ

  • 中国の覇権主義を止める

  • 世界の宗教紛争を調停する