北半球も暖かくなってくると、畑に忽然と姿を現すクロップサークル(ミステリーサークル)のニュースが飛び込んでくる。
クロップサークルの専門サイト「Crop circle connector」によると、今年初めてのサークルは、4月16日、イギリスのウィルトシャーにあるチャーヒルの菜種畑に現れた。円と直線を組み合わせた約75メートルの単純な構図だが、その後5月6日までに続々と現れた5つのサークルの構図は少しずつ複雑になってきている。
クロップサークルは、「誰が何のためにどうやってつくったのか?」という多くの謎を秘めており、毎年出現するたびに話題になる。人間がいたずらで作ったものもあるが、明らかに人間技ではない高度なものもある。誰にも目撃されず上空から見ないと理解できないほど大きな複雑な模様が一晩で突然現れるのをどう説明したらいいのか誰にも分からない。
実際、このようなものを人が作るとしたら、どのようにするのだろうか。
今年の2月7日からアサヒビールの「アサヒ・ザ・ドリーム」の新発売に合わせてテレビCMが流れた。それはオーストラリアの大麦畑に描かれた巨大な製品ロゴのクロップサークルを上空から写したものだ。
このCMのクロップサークルをどのように制作したのか、オーストラリアABCニュースが2月21日の記事で伝えている。
それによると、1月の暑い日(南半球なので夏である)、専門の測量チームほか総勢40人が集結し、3週間かけて制作したのだという。GPSユニットを携え、正確に2mおきに印をつけながら拡大した図を描き、ドローンで撮影するのだから人目につかないはずがない。要するに、人がやれば、ひたすら人海戦術になるのだ。これを一体どうやって一晩でやってしまうのだろう。
謎だらけの複雑な構図を解析して何らかのメッセージを読み取ろうとするクロップサークルのファンも多い。北半球はこれから本格的なクロップサークルのシーズンに入る。どのような図柄が現れるか楽しみである。(純)
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