作物のあるところ、どこにでもクロップサークルは現れる。今年も、早々と新作がデビューしたようだ。
テキサス州の主要な新聞、ヒューストン・クロニクルによると、4月19日ロンドンの西160km、グロスターシャー州タールトンの畑に円をいくつも重ねた花のような幾何学模様が現れ、UFOからのメッセージだと考える人々もいるとのことである。
また、イギリスやドイツのクロップサークル専門サイトの情報によると、1月に入ってからすでにメキシコのグアダラハラ空港横に、3月にはブラジルのサンタ・カタリーナ州に、4月9日にはイギリスのウィルトシャー州バーバリーヒルに現れていたという。
ブラジルの現場のコーン畑では、直径25メートルのサークルが現れ、畑のオーナーは明らかに人間の作ったものではないと語っている。
また、オーストリアの新聞Nachrichten.atでは、これらクロップサークルの写真展の案内をしている。それによると、オーストリアのザルツカンマーグート、グムンデンの町で、クロップサークル研究グループが、春から秋までクロップサークルの写真展示会を開き、セミナーも開催するという。また展示物は買い取ることも可能とのこと。記事によると、クロップサークルの3分の1は偽物で、3分の1は報道されず、残りが"超人的"なものだそうだ。
毎年、"初物"がでると、必ずデザインや畑のオーナーの困惑ぶりが記事になり大きな話題となる。特に大きな"作品"には見学客が後を絶たず、地元ではその対策がたてられてもいる。また昨年はイギリスのウィルトシャー博物館でもクロップサークル展が開催された。
北半球と南半球は季節が反転しているので、地球では年中どこかの畑に現れているようだ。地元紙が掲載し、必ずUFO説が現れる。人間がつくったものもあるが、明らかに説明不可能なものも存在するからだ。デザインの著作権は誰にあるのかなどの話題も尽きない。北半球では、これからがシーズンに入るので、今年の"新作デザイン"から目が離せない。(純)
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