2015年11月号記事

HSU論壇

経済の長期低迷を打ち破る
新たな経済学の構築

ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)
アソシエイト・プロフェッサー

西 一弘

(にし・かずひろ)1971年兵庫県生まれ。 京都大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科中退後、1996年より宗教法人幸福の科学に奉職。指導研修局、総本山・正心館、財務局、幸福の科学大学設立準備室を経て、現職。中央大学大学院博士課程修了。博士(総合政策)。著書に『成長率から見た日本経済』(三恵社)がある。

『資本主義の未来』に学ぶ 新しい経済学

『資本主義の未来』に学ぶ 新しい経済学

西 一弘著

HSU出版会

同書は、大川隆法総裁の『資本主義の未来』に沿って、既存の経済学のエッセンスを確認し、問題点を指摘した上で、資本主義にイノベーションをもたらす新しい経済学を探究している。

日本を含めた先進国は、長らく経済的停滞に悩まされ、成長を放棄するような議論も蔓延している。この停滞を打ち破るため、HSU経営成功学部の西一弘氏が新たな経済学の可能性について語る。

経済の長期低迷と経済学の貧困

日本経済は、1990年代の初頭から現在に至るまで、長期にわたる経済停滞から抜け出せずにいる。GDP(国内総生産)も一時はアメリカにあと一歩まで迫ったが、現在は大きく水をあけられ、数年前の民主党政権下ではついに中国に追い抜かれたとされる(注1)。日本経済は、長らく経済成長を忘れてしまっている。

(注1)中国の統計は水増しされていて信用できないため割り引いて考える必要がある。しかも、現在、私たちは中国経済のバブルが崩壊していくのを目の当たりにしている。