「どのような葬儀にしようか」──幸福の科学の葬儀 【どうして供養が大切なのか(1)】
2020.03.23
「家族葬」「後葬」「直葬」「0葬(ゼロ葬)」……。さまざまな葬儀の形がある今、問われているのは「なぜ葬儀や供養が必要なのだろう」ということだ。
このたび肉親を亡くした記者が、「幸福の科学式の葬儀」の経験をもとに、その意味を考えてみたい。
第1回目は「どのような葬儀にしようか」。
◆ ◆ ◆
ある日の夜中に突然、母から電話がかかってきた。
「もしもし? お父さんが亡くなったの……」
とっさに言葉が出てこない。あまりに突然のことだった──。
父の信仰
一家で幸福の科学の会員だったわが家。父親は、2年前に病気が見つかったことをきっかけに、幸福の科学の支部や、研修施設である精舎の参拝をしたり、瞑想修行をしたり、研修を受けて自分の心を見つめるなどして、宗教修行を重ねていた。
亡くなる一週間前、父から私のところに、精舎の礼拝堂で人生を振り返り、涙を流して仏に誓いを立てた、という連絡がきた。この時に何を誓ったのかは、結局聞かずじまいとなった。
仏教には、諸行無常、という言葉がある。この世のすべてのものは移ろいゆき、留め置くことはできない。父も手術の後、幸福の科学の祈願をして、仕事に復帰することができた。それでもこの世に生きる以上、いつかあの世に還ることになるのは変わらない。それが、突然やってきた。
父は定年間近で、自分の仕事の後任が決まったところだった、という。子供たちもみな成人した。もう父に会えない、という寂しい気持ちはありつつも、どこかで「あの世で別の仕事があるのかも」と直感した。
葬儀をどうするか……どうやって決める?
知らせを受けて、翌日の昼過ぎに実家に戻ると、近所に住む親戚が集まっている。この地域の風習や慣習に詳しい親戚の話を聞きながら、どのような葬儀をするのか検討していく。
人間の本質は魂であって、亡くなると肉体が魂から抜ける。幸福の科学では、亡くなった本人は、遺族が話していることや考えていることなどが分かると教えられている。肉体と魂をつなぐ「霊子線」が切れるのが亡くなって24時間ほどだが、その間も霊子線がスーッと伸びて、魂はあちこちに移動できるのだという。
私が朝一番の新幹線に飛び乗り、移動中に葬儀をどうしようか、と考えている間も、親戚と話しているこの瞬間も、亡くなった父は見ているのだろう、と感じた。
葬儀はやはり亡くなった本人を中心に考えるべきなのだろう。まずは、故人が天国に還れるかどうかが一番だ。あの世があることを強く否定している人の場合、肉体がなくなると、行き先がないので、魂は地上にいるまま迷ってしまい、家族のもとにずっといたりすることになる。葬儀で宗教家が亡くなった後の行き先について導きとなる法話を行うなど、「引導を渡す」ことは、故人にとってはかなり切実だ。
父はあの世のことを信じていたので死んだことは自覚しているだろう。ただ、大川隆法・幸福の科学総裁の著書『復活の法』によれば、「人が死んだあとには、いろいろな邪霊・悪霊が肉体と魂を狙いに来る」という。宗教儀式として葬儀を行い、神仏の加護のもと、天国に旅立てるのは非常に安心だ。
「きちんと葬儀をしてくださいね。突然亡くなってしまったので、迷惑をかけてしまった人もいるし、お世話になった人にもお礼を言いたい。お父さんは心配ないから大丈夫」
生前も、「周りの人への気配り、目配りが大事」というのが口癖だった父から、そんなふうに言われているような気がした。父の思い残しがなく、気持ちよく還れるよう、送り出したい。
父の生前の信仰を尊重し、「幸福の科学式の葬儀」を行うことを決めた。また、現役で亡くなったこともあり、お世話になった会社関係の方々が参列できるよう、「地元の葬祭ホール」で執り行うことになった。
幸福の科学では何を拝んでいるの?
親族からは、幸福の科学葬について質問される。例えば、「そもそも幸福の科学のご本尊は何か?」というものだ。例えば仏教の浄土宗なら「阿弥陀仏」、真言宗なら「大日如来」を本尊としている。要するに、何に対して拝むのか、ということだ。
幸福の科学の本尊は、「エル・カンターレ」という存在だ。愛と慈悲、信仰を象徴する阿弥陀如来的側面と、悟りと修行、霊界の秘義を象徴する大日如来的側面をあわせもった釈迦大如来。また、キリスト教が「天なる父」と呼んだ存在であって、イスラム教では「アッラー」と呼ばれている存在。地球上の世界宗教の根源にある神様にあたる。
その他にも、参列者は各自が持っている数珠を持ってきていただいて構わないこと、焼香の要領で「金砂(きんさ)供養」を行うことなどを伝えた。
この町で幸福の科学葬が行われるのは初めてのことだが、参列者にとっては、仏式の葬儀とそう大きくスタイルは違わない、というのが実感だったようだ。
むしろ、故人の魂にとっても、参列者にとっても、分かりやすい葬儀であることは間違いない。葬儀の中で導師や参列者が読誦する、幸福の科学の根本経典『仏説・正心法語』は現代語で書かれた経文であり、読めばその意味が分かるからだ。(続く)(晴)
【関連サイト】
幸福の科学グループ 来世幸福セレモニー
【関連書籍】
大川隆法著 幸福の科学出版
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