「日本人、もっと自信持って!」 外国人に聞く日本の「空気の支配」 - 空気に流されない生き方 - 「下町ロケット」「半沢直樹」になぜハマるのか Part2
2016.01.29
2016年3月号記事
「下町ロケット」「半沢直樹」になぜハマるのか
空気に流されない生き方
contents
外国人に聞く日本の「空気の支配」
「日本人、もっと自信持って!」
「空気を読み、空気で動く」日本人の行動や言動は、客観的にどう見えるのか。日本に住む外国人に話を聞いた。
(編集部 河本晴恵)
サニー・フランシス:インド出身、1986年に来日、関西在住。テレビ朝日「世界が驚いたニッポン! スゴ~イデスネ!!視察団」レギュラー、ラジオ番組のパーソナリティを務め、俳優としても活躍中。
ウルリカ:スウェーデン出身、1989年に来日。日本人と結婚し、子育てを通じPTA会長も経験。著書に『武道の教えでいい子が育つ!』がある。
ティモ:ドイツ出身、2013年に来日。現在は自動車関係の会社に勤務している。
――まず、日本人は「空気を読む」と言われますが、これについて驚いたことはありますか。
ティモ(以下、テ) : ドイツ人は自分の意見をハッキリ言うので、気になることがあれば間違いのないように伝えます。他の国の人にもびっくりされるほどですよ。ですから、日本の曖昧な表現には戸惑いましたね。
ウルリカ(以下、ウ) : でも、日本にはいいところがいっぱいあると思いますよ。 日本人はビジネス上でも、まず人間関係をつくろうとしますね。 信頼関係がしっかりあれば、どんなに困難でも一緒にビジネスをしていけるという考え方を取りますね。
テ : 確かに、日本の会社では人間関係を大切にしますね。日本で半年ほど就活をしましたが、ヨーロッパとは全然違います。ヨーロッパでは、面接の時間の9割は仕事の知識やスキルを聞かれて、厳しい質問が飛んできたりします。けれども日本では、趣味を聞かれて驚きました。「ゴルフをやってる? 僕もやっている」など、人間関係がつくれるかどうかが重視されるようです。
また、日本は会社の同僚と「友達」として忘年会に行きますけど、ドイツだと会社の「イベント」として仕事の一環でやっています。
サニー(以下、サ) : へえ、ドイツも忘年会あるの? インドは特にクリスマスパーティもやらないし、普段から大らかですから、年末に「忘年」したいと思うことは特にないですね(笑)。
僕は日本に来て30年になるので、境目がなくなってきました。日本人の遠回しな言い方も好きですが、外国人のはっきりとした言い方も好きです。それで物事が前に進むことがあるから。
ウ : 私も、日本では常に自分の意見を言うべきではないと考えています。とはいえ全然言わないと進まないので、その場その場で考えていますよ。
海被害者なのに謝る?
日本人は判断に自信がない?
日本人は、もっと自由に考えて、もっとout of the box(独創的)になってほしい。
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