2013年7月号記事
第七回
幸福実現党 財務局長 大門未来の
未来思考
大門未来
(おおかど・みき)幸福実現党財務局長。1985年生まれ。東京都出身。早稲田大学政治経済学部を卒業後は、JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社に勤務。2009年に宗教法人幸福の科学に入局し、理事長などを歴任。2012年9月から現職。
大門未来のブログはこちらでご覧になれます。
政治家よ、大志を抱け!
立党4周年の節目を迎えて
5月23日をもって、幸福実現党は立党4周年を迎えました。この間、皆様から多大なるご支援をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。改めて、「この国の政治に一本、精神的主柱を立てたい」という立党の精神に立ち返り、この国の自由を守り、繁栄の道を切り拓いていくことを国民の皆様にお誓いいたします。
若者たちは政治家になりたくない?
先日、衆院予算委員会で、ある議員が、子供が将来なりたい職業のランキングで、政治家が141位だったことを取り上げました。老若男女にわたって政治不信が広がる中で、政治家や政治を志す者が肝に銘じるべきは、クラーク博士が残した「少年よ、大志を抱け。しかし、金を求める大志であってはならない。利己心を求める大志であってはならない。名声という、つかの間のものを求める大志であってはならない。人間としてあるべきすべてのものを求める大志を抱きたまえ」という名言であると思うのです。
政治家には志と理想が必要
若者が政治家を志さなくなった原因を考えていくと、日本の政治が抱えるいくつかの問題点が浮かび上がってきます。その一つが、政治参加の自由が実質的に制限されているという点です。立候補して当選するためには、「ジバン(地盤)・カンバン(看板)・カバン(鞄)」、すなわち組織や知名度、資金が必要であると言われており、それらを全く持たない新規参入者は、なかなか当選が難しくなっています。
しかし、政治家の資質として問われるべきは、その人の人柄や人格、徳があるかどうかであるはずです。また政治家に対し、「汚職し、お金にまみれ、私腹を肥やしている」といったダーティなイメージを何となく持っている若者が多いのも事実です。日本では政治を政(まつりごと)と呼び表すように、祭政一致から始まっており、政治家には高い志と大きな理想が必要です。
憲法9条の改正を急げ
来たる参院選では、憲法改正の手続きを定めた憲法96条を改正するかどうかが争点になると言われています。確かに、改憲手続きを緩和する96条改正に取り組むのも一つの考え方ではあります。しかし、核ミサイルの保有を急ぐ北朝鮮や、尖閣をめぐって挑発行動をエスカレートさせる中国など、日本には国防上の大きな危機が迫っています。国民の生命・安全を守るということが政治家にとっての第一の大義ならば、憲法9条の改正論議から逃げてはなりません。幸福実現党は、参院選に向けて、憲法9条改正を正々堂々訴えてまいります。