2012年4月号記事
新連載
釈量子の志士奮迅
世の中は変えられる!
幸福実現党青年局長
釈量子
(しゃく・りょうこ)
1969年東京都生まれ。国学院大学文学部史学科卒業後、(株)ネピア勤務を経て、宗教法人幸福の科学に入局。本誌編集部、常務理事などを歴任。
今月から若者に向けて政治の未来について熱く語りたいと思います!
[第1回]自由を守るために立ち上がれ
「志で人間は変わる」
私は、数多くの学生や青年と接してきて、このことを目の当たりにしてきました。志を捨ててしまえば、過去の「自分」がこれからの「自分」となり、そのまま年を取っていきます。若い時の出来事を口実に、できない言い訳をするような卑怯な人生を生きたくないものです。
また、若者なら「世の中が悪い」という言い訳もしたくないと思います。どんな環境でも、努力によって自分を変えることができる。この縁起の理法(原因・結果の法則)によって「世の中も変えられる」のです。私たちの志が、社会の向上や人類の幸福と一致する限り、希望は必ず実現すると信じます。
自由を求めて立ち上がる若者たち
明治維新がそうであったように、世の中を変えるのはいつも若者たちです。それは若者の純粋さが、神が等しく人間に与えた「自由」を本能的に求めているからかもしれません。
日本の若者に知ってほしいのは、今年に入り、隣の中国で自由が一層制限されてきたことです。年初に次期指導者の習近平国家副主席が「大学生の思想統制の強化」を指示。これは、89年に胡耀邦元総書記の死去をきっかけに起きた「天安門事件」の再来を恐れているという指摘もあります。当時、自由を求める学生を中心に、天安門広場に10万人もの市民が集まりました。これを中国当局は武力弾圧、装甲車で学生を踏み潰し、世界中を震撼させました。世界中の若者が知っているこの事件を、当の中国の学生たちは知らされていません。今年1月には、著名人権家で作家の余傑氏が拷問の末「天安門事件を彷彿とさせる冬の時代に入った」と語り、家族3人でアメリカに亡命しました。祖国に絶望して国外脱出する知識人は後を絶ちません。
宗教は自由を守る最後の砦
信教の自由がない国では、あらゆる自由が踏みにじられることは、チベットなどで中国共産党が行ってきたことを見れば明らかです。宗教こそ、自由を守る最後の砦なのです。
それは、人間が単なるモノではなく、神の子、仏の子としての本質が宿る、限りなく尊い精神的存在だと考えるからです。心の中で何を思うかを禁止されたなら、もはや人間としての尊厳はありません。
今、中国共産党が、この日本を狙っています。私たちは、座して自由の死を待つわけにはいきません。
自由から幸福は生まれ、繁栄の未来が拓けます。世界のためにも、日本が「自由の大国」となり、新しい時代を拓くことを天命とする若者が、日本にからたくさん出てくることを願ってやみません。