2025年6月号記事


さらば悪代官

税金が高すぎる!

2025年の国民負担率(税金と社会保険料)の割合は1970年より2倍近くに増加し、「重税感」が相当強まっている。物価高も追い打ちをかける中、今こそ、減税が必要だ。


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さらば悪代官 ─ 税金が高すぎる! - Part 1 イーロン・マスクの支出削減が凄すぎた!


キャベツ1玉500円、コメが5kgで4千数百円、ガソリンは1リットル170円超え──。ありとあらゆるモノの値段が高騰し、物価高の波が庶民を襲っている。多くの人は商品の値札を見る度に、「いつになったら収まるのか」と感じていることだろう。

参院選を控える自公政権はトランプ関税の直撃もあり、現金給付の景気対策を検討。これが報道されると、「バラまくなら、最初から税金を取るな」と、減税を求める声が近年類を見ないほど高まっている。


10~20万の減税を「ワンコイン減税」に値切った自民

減税の機運が高まっているが、そのきっかけは、国民民主党が昨年の衆院選で、年収が103万円を超えると所得税が課される「年収の壁」について、103万円から178万円に引き上げると訴え、議席を大幅に増やしたことだ。

実現すれば、「年収200万円の人は年間8万8000円、300万円の人の場合は11万3000円、500万円の人は13万3000円の負担が減り」、手取りは相当増えることになる(消費税5%への減税と同じくらいの効果とされる)。

少数与党となった自民党は当初、「国民民主の案を呑み、減税に動く」と国民に期待させた。だが財務省が「178万円に引き上げれば、7兆~8兆円の財源に穴が開く」と抵抗。税制の中核を担う自民の税制調査会(税調)も同調し、引き上げ額を「123万円」にとどめようとした。

しかしそれでは、「年収200万円の人の減税は年5000円、つまり月400円ちょっとに過ぎない」。自民はキャベツが買える程度の"ワンコイン減税"を提案し、「国民をなめているのか」と批判が殺到。たまらず自民は「160万円への引き上げ」を再提案するも、実際は「2万円の減税に値切り」、しかも2年間しかやらないというスカスカの減税案だった。

※文中や注の特に断りのない『 』は、いずれも大川隆法著、幸福の科学出版刊。

 

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財務省は減税効果を半分以下で"試算"し減税を潰していた

イーロン・マスクの支出削減が凄すぎた!

マスク氏と幸福実現党が合体したら日本の財政はすぐに黒字になる!