《ニュース》
東京都・鳥島近海で24日、マグニチュード5.8と推定される地震があり、気象庁は伊豆諸島と小笠原諸島に津波警報を出しました。八丈島で50センチメートル、神津島で20センチメートルの津波が観測されました。気象庁は、今回の地震で震度1以上を観測した地点はなく、マグニチュードも「津波を観測するほどの規模ではない」と発表しています。
《詳細》
近年、鳥島近海では、大きな揺れがないにもかかわらず津波が発生する現象が相次いでおり、メカニズムの研究が進められています。
昨年10月9日朝には、関東から沖縄、伊豆諸島や小笠原諸島など広いエリアで"突如"、津波が観測され、八丈島では最大70センチメートルの津波を観測。船が転覆するなどの被害も出ました。
通常このレベルの津波は少なくともマグニチュード6~7レベルの地震により発生するとされています。しかしこの時に観測された揺れは震度1を超えず、マグニチュードは「不明」という、極めて微弱なものでした。そのため気象庁が津波警報を出したのは、実際に波が八丈島に到達してからとなりました。メカニズムは不明とされ、「謎の津波」と報じられて話題になりました。
その後、地形調査などにより、火山活動による海底隆起が関係しているとする説が有力視されています。
今回の津波も同様に、火山性の活動によるものという専門家の指摘が、報じられています。
《どう見るか》