《ニュース》

ロシア大統領府などがあるクレムリンが3日深夜に、何者かによるドローン攻撃を受け、世界的なニュースになっています。

《詳細》

ロシアの政治的・文化的に重要なシンボルが攻撃され、ロシアは「ウクライナがドローン攻撃でプーチン大統領を暗殺しようとした」と怒りを露わにし、報復の可能性を明らかにしました。

ロシアが公開した映像によれば、低速で侵入したドローンの標的は、クレムリンの敷地にそびえたつ上院宮殿のドームに掲げられたロシア国旗と見られます。

事件を受けて日本のメディアは一斉に、ロシアの「自作自演説」または「ロシアの反体制派による関与」と報じ、ウクライナが攻撃した可能性が十分あるにもかかわらず、まるで低いかのような印象操作を行っています。

しかし自作自演説の場合、戦争に本格的に突入しているロシアが今さら事件をでっち上げ、ましてや、政治的中枢を守る防空網の弱さをさらけ出すことを行う合理性は疑問だと数多く指摘されています。また、ロシアのテレビ局は映像が公開された後、大々的に報じませんでした。自作自演であれば大騒ぎし、ウクライナ制裁論を広めなければつじつまが合いません。さらに反体制派の関与説に関しても、説得力のある根拠は全くありません。

日本のメディアは、ウクライナがこれまでロシア領内を攻撃したことがないような前提で事件を伝えています。しかし4月にも、爆薬を積んだウクライナ製ドローンが首都モスクワから40キロメートル離れた場所で撃墜されたように、ウクライナは度々ロシア領内にドローンを飛ばしています。

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