2019年6月号記事

国造りプロジェクト Vol.07

教育・住宅費は今より2千万円安くなる

子育て世代が選ぶ参院選

「もう1人子どもがほしい」と思いながら、諦める夫婦は多いのではないか。

ボトルネックになっているのは高い教育・住宅費だ。

1世帯の家計負担を安くする方法について考えた。

(編集部 山本慧、駒井春香、山本泉)


contents


03 財政

「家計簿」で分かる増税の間違い

10月に消費増税が行われる。消費税収の半分は、借金の返済に充てられる。

だが増税論に誤りがあれば、国民はどう思うか。

Q 安倍政権は「借金があるから、増税しなければならない」と言っています。増税は仕方がないのでしょうか?

A 増税する必要はありません

何百兆円の借金があると言われてもピンとこないので、日本の財政を1つの家庭の家計簿に例えてみる(次ページ図)。

「日本家」は昨年度の収入が590万円で、支出は977万円。最も出費が激しかったのは、医療や介護などの社会保障で、329万円だった。

日本家は、1億1000万円の借金を抱え、「皆からもっとお金をもらいたい」と口々に言う。お金が足りないならまだしも、実は日本家は、貯金や株などの資産6705万円を持っている。

次ページからのポイント

公務員は優れた人が多いのに、なぜ経済を成長させられないの?

Interview 政府の財政について 吉田寛氏

減税で財政再建は可能