2018年7月号記事
Interview
地域を発展させる「秘策」
神奈川
全国で活動する幸福実現党の代表者に、地域発展の提言・取り組みについて聞いた。
女性のパワーと知恵で「防災から国防へ」
幸福実現党
神奈川県統括支部長
壹岐 愛子
(いき あいこ) 1985年生まれ、神奈川県川崎市出身。横浜市鶴見区在住。多摩大学卒業後、リコージャパンに入社。HS政経塾を卒塾後、同党で活動を始める。
学生時代、剣道に打ち込み、東京都大会で準優勝するなど体力には自信があります。今では、地元の消防団で放水訓練や、AED講習会での救命資格取得を行っています。
子供や高齢者への心配り、地域との絆が強いのは、女性の強み。「防災にこそ、女性のパワーや知恵を活用すべき」と感じます。地域で助け合う「自主防災」意識を高め、学校など公共施設の備蓄を充実させ、核シェルターの設置も進めたい。合言葉は「防災から国防へ」です。
待機児童問題は、莫大な補助金が必要な現在の仕組みを改め、企業や団体が届け出れば保育所をつくれる「保育サービス参入自由化」を進めます。同時に、保育所だけに使えるクーポン券を、収入に応じて各家庭に支給する「バウチャー制度」を導入。補助金の受け手を保育所から利用者にシフトし、永続的な子育て支援を実現させます。
旭区からすべての世代が生き生きできる横浜づくり
幸福実現党 横浜市旭区代表
須藤 由美子
(すどう ゆみこ) 1954年、東京都生まれ。横浜市旭区に30年在住。建築設計や建築デザインの仕事に携わる。NPO団体のいじめ相談員の資格を持つ。
仕事をしながら子供を育て、親の介護をした経験から、三世代家族全員が生き生き支えあう社会が、ユートピアの基礎だと思っています。そのためにはまず、教育の現場に「勧善懲悪」の価値観を取り戻し、子供のいじめをなくしたい。
また、子供たちと共に過ごしたボーイスカウト活動の体験から、自然の中での幅広い年代との交流が多様な価値観を認め、思いやりや奉仕の精神を養うと実感しています。失われていく横浜の里山や緑地を保全し、不登校やひきこもりになった子供たちに力を与える「心の交流の場」をつくっていきたいと思います。
市内高齢化率ナンバーワンの旭区を、家族の絆を強め、シニア世代が地域で活躍し、子育て世代が住みたくなるような環境にし、幸福度ナンバーワンにします。
歴史のある磯子をPRして国防の要とする
幸福実現党
横浜市磯子区代表
長村 康博
(おさむら やすひろ) 1962年、東京都生まれ。桜美林高校、駒澤大学を卒業後、鉄鋼関連商社などに勤務。現在は横浜磯子消防団に入団し、広報活動で活躍している。
磯子には源義家という文武両道に優れた武将が建立した杉田八幡神社があり、拝殿前には獅子の形をしていない「和様こま犬」が並んでいます。臨海部には大手企業の工場群もあり、海、川、山にも恵まれています。歴史、工業、自然とバランスのとれた磯子にもっと観光に来ていただくため、若い人を巻き込んで行政を動かし、磯子の魅力を発信したいです。学校教育で「日本は優れた国だった」という正しい歴史認識を教える授業を充実させ、自虐史観を払拭したいと考えています。
また、磯子は国防の要でもあります。ヘリ搭載型の護衛艦「いずも」など4隻を造った造船所があり、イージス艦2隻も建造中です。北海道などで外国資本による大規模な土地買収が行われ、問題になっています。今のところ造船所周辺の土地買収はありませんが、条例を定め、土地買収の規制を強化したいと考えています。
金沢区の魅力を再発見し正しい歴史教育を
幸福実現党 横浜市金沢区代表
岡田 幸子
(おかだ ゆきこ) 1994年、神奈川県横浜市生まれ。昭和女子大学を卒業し、大手小売企業に勤務。現在はHSU政治ジャーナリズムコースに在籍し、政治を学んでいる。
私は地方に住んでいた小学校時代、いじめに遭いました。その時、「支えてくれる大人の存在はありがたい」と感じたこともあり、いじめを放置した学校や教師にペナルティを与える制度で、いじめから子供を守れると考えています。
金沢区は歴史ある街で、鎌倉の外港として栄えてきました。例えば富岡八幡宮は源頼朝が鬼門除けにつくった神社で、金沢文庫は鎌倉幕府の仏典を納めた文庫です。伊藤博文が明治憲法の草案をつくった場所でもあります。地元でもっと郷土教育と愛国心教育を行い、子供たちに正しい歴史を伝えていきたいです。
また、金沢区は災害避難に対する意識が薄れていると感じます。例えば、ある中学校に隣接している堤防は、津波などがあれば水没する可能性がありますが、対策がなされていません。堤防などの防災強化をし、増加している空き家も把握して、防犯強化に務めていきます。
横浜から新時代の偉人輩出!
「生涯現役社会のモデル都市」に
幸福実現党 横浜市港北区代表
山田 義明
(やまだ よしあき) 1961年、東京都生まれ。明治大学を卒業後、大手食品メーカーに34年間勤務した営業のエキスパート。生涯現役社会づくりに向けた事業を検討中。
「横浜を生涯現役社会のモデル都市にしたい」という強い願いを持って、今春、34年勤めた大手食品メーカーを退職しました。
近年、ますます寿命が伸び、人生100年時代に向かうと言われている中、年代・個性に合わせた「生涯現役わくわくステップ」とも言える、夢あふれる健全な起業支援をしたい。
また、「横浜から新時代の偉人を輩出したい」という志の下、「ヨコハマ愛」を大きく打ち出し、教育現場でも世代間の絆を大切に育み、いじめのない教室を実現し、相互信頼に基づいた街づくりを目指します。
さらに地域の絆を強め、防災意識の向上に努めます。いざという時に備え、二次災害を防止できるよう地元企業とも連携し、簡易トイレの大幅普及にも力を入れたいと考えています。
横浜市泉区のさまざまな人との懸け橋に
幸福実現党 横浜市泉区代表
池澤 輝子
(いけざわ てるこ) 1958年、東京都生まれ。横浜市立大学卒業後、企業に就職。結婚を機に横浜市に移住し、18年間、横浜市役所の戸籍課、課税課、保険年金課で勤務。
商店に生まれ、民間企業に5年近く、横浜市役所に18年間勤務していた経験を生かし、立場の違う方同士の懸け橋になりたいと思っています。いじめ問題に関心があり、NPO団体の「いじめ相談員」の資格を取得しました。横浜で、いじめを隠ぺいした教員に処罰を科すよう、いじめ防止条例を制定したいと考えています。
また、泉区は水と緑が豊かな地域ですが、高齢化に悩む農家の方とひきこもりの方との懸け橋になり、ひきこもりの方がゆっくり働ける農業の仕事場を、と考えています。さらにお買い物の足を提供する仕事やボランティアの場もひきこもりの方に提供したいと考えています。
泉区内の米軍通信隊跡地には地下施設がありました。そこを起点として防災備品の保管場所やシェルターを増やし、災害に強い街づくりを目指してまいります。
勤勉に働く喜びを実感できる川崎市に
幸福実現党 川崎市幸区代表
牧 浩美
(まき ひろみ) 1963年、富山県生まれ。富山大学卒業後、ソフトウェア会社に勤務し、現在は、パッケージソフト製造販売会社の経理担当役員を務める。
私は数年前から、日本の歴史を肯定的に描く教科書を採択するよう求める活動を行ってきました。NPO団体の「いじめ相談員」の資格も取得し、川崎市内のすべての公立中学校にいじめ防止のためのポスターを貼るよう働きかけ、実現しました。今後も健全な愛国心を育む教育を推進して、いじめを減らしていくために、学校や行政への働きかけを続けていきます。
川崎市は生活保護の受給者が多く、以前、街頭演説の際に、若いホームレスの方に「怪我をして日雇い労働でも働けない。生活保護がほしい」と言われました。「一時的にはよくても、若いので長期的には自分で稼げるように頑張っていきましょう」と伝えると、納得して一緒にチラシを配ってくれました。セーフティネットも必要ですが、勤勉に働く喜びを啓蒙し、就労支援を行い、生活保護受給者を減らしたいです。
二ヶ領用水を川崎の経済繁栄のシンボルに!
幸福実現党 川崎市高津区代表
松田 雅子
(まつだ まさこ) 1963年、山口県生まれ。広島女学院大学卒。川崎市に30年間在住。2015年からボランティア団体に所属し、二ヶ領用水の清掃活動を行う。
川崎市多摩区から幸区の間に、県内最古の人工農業用水路「 二ヶ領用水」が流れています。約400年前、徳川家康の命により、地域の農民が完成させたもので、用水のおかげで米の生産量(石高)は飛躍的に向上し、地域は潤いました。しかし時代とともに用水路の役割も変わり、整備事業もバブル崩壊の影響を受け止まっています。
私は次の400年を見据えた整備事業の再開を目指し、水質の改善と美しい自然環境と都市環境を両立させたいと考えています。春にはサクラが咲き誇り、夏にはホタルが飛び交う二ヶ領用水を実現させ、川崎の経済繁栄のシンボルとして復活させたいです。これまで3年ほど清掃活動も行っており、「ホタルが飛び交う二ヶ領用水を実現する会」代表として、今後シンポジウム等の開催を予定しています。新しい「水文化都市川崎」を実現させるため、今後も活動を続けてまいります。
生活習慣の改善で健康の街・厚木を目指して
幸福実現党 厚木市代表
石川 英夫
(いしかわ ひでお) 1948年、神奈川県川崎市の大師町生まれ。獨協大学卒業後、日本指圧専門学校を卒業。インドでのヨガ修行を経て、厚木市で治療を始める。。
40年以上、指圧整体の治療院を営んできた経験をもとに、厚木市民の健康水準向上に寄与していきます。
多くの病気は、食事や運動などの生活習慣によって防ぐことができます。現代は西洋医学が中心ですが、東洋医学にも、健康的な体をつくるという強みがあります。そこで厚木では、病院にも東洋医学的な考えを取り入れ、病気を治療するだけでなく、健康を支える食事や運動を学べるような場所にしたいと考えています。
また、地域の運動クラブへの参加を推奨するなどして、運動による地域コミュニティーの活性化を目指します。
私も今年で70歳になりますが、シニアのソフトボールチームに所属し、毎週練習をしています。チームには80歳以上の先輩もいますが、とても生き生きとされています。厚木を、若者から高齢者まで心も身体も健康に暮らせる街にしていきたいです。
心も生活も豊かで住みよい藤沢市へ
幸福実現党 藤沢市代表
保田 賢明
(やすだ たかあき) 1985年、神奈川県藤沢市生まれ。約10年、藤沢ボーイスカウトで活動。デイサービスで介護士として働き、現在は社会福祉法人で障害者支援に携わる。
湘南の中心都市の藤沢市は、自然が多く、都心へのアクセスが便利で、物質的には満たされていると思います。さらに、「貢献する心」を育てる藤沢市にしていきたいです。介護や障害者支援の仕事をしてきた経験を生かし、障害者が自助努力の精神を発揮して自立できるよう、訓練を充実させ、雇用の定着率を上げていきます。また現在は、交通インフラが不足しているため、外出できない高齢者が特別養護老人ホームに入っています。藤沢市のすべての地域で乗り合いバスを充実させることで、自宅で暮らしながら地域との関わりを持てるようにしたいです。
ボランティア活動を活性化させ、人々のつながりを密にし、生きがいをつくりたいと考えています。また学園都市・つくばのように、地元の大学や企業、市が連携して、ITやロボットなどの開発プロジェクトを行うよう働きかけ、地元の産業を振興していきたいです。
困っている人を皆で支える共生社会の実現へ
幸福実現党 寒川町代表
橋本 修一
(はしもと しゅういち) 1968年、神奈川県横浜市生まれ。和光大学卒業。現在はスポーツ振興として、寒川町に人工芝の多目的施設の設置を働きかけるなどの活動もしている。
15年ほど介護職やケアマネージャーに従事してきましたが、神奈川でも人手不足が深刻です。2025年問題を目前にして、地域の支え合いが大切だと感じます。例えば寒川町では、認知症を正しく理解し、家族や地域を手助けする「認知症サポーター」を増やし、町全体で見守る。同時に、親日の外国人技能実習生の採用や、補助ロボットの導入を進め、職場環境を充実させ、サービスの質を高めたいと考えています。
介護支援に加えて、障害を持つ人が暮らしやすい町にしていきたいです。バリアフリー化を進めるとともに、障害者雇用に積極的な企業を誘致し、働く機会を広げます。それとともに、障害への理解を深める啓発活動も必要です。
また、10年ほど教育機関に携わった経験を生かし、不登校やいじめ問題にも取り組みたい。困っている人を皆で支えられる、優しい町づくりをしていきたいです。
教育や観光に力を入れ誰もが住みたくなる相模原に
幸福実現党
相模原市中央区代表
井上 裕二
(いのうえ ゆうじ) 1959年、福岡県生まれ。千葉大学大学院修士課程修了後、鐘紡やキヤノンで研究職を務める。趣味はサッカーや野球などスポーツ観戦。
安心して子育て・教育ができる「誰もが住みたくなる街づくり」を進めます。2年前、相模原の障害者施設で痛ましい事件が起きました。人権の大切さを説明にするには、「すべての人間は神仏に創られた」という宗教的な考えが必要です。子供の学力向上はもちろんですが、道徳心・宗教心を養う「心の教育」を充実させます。
また、JAXAの相模原キャンパスには、小惑星探査機「はやぶさ」の管制室がありました。個性を伸ばす教育で、この街から宇宙関連のノーベル賞受賞者を輩出したいです。
2020年の東京五輪で、事前キャンプ地としてブラジルやカナダチームが来ることを機に、民泊に力を入れ、外国人に農業や陶芸など、体験型の観光地化を進めたい。
市内には圏央道のインターチェンジがあり、今後リニア新幹線の駅もできます。人やモノが循環する交通の要衝として、文化的、経済的に潤いのある街にします。
大磯町の人々と行政の懸け橋となり、手助けしたい
幸福実現党 大磯町代表
塩澤 理里
(しおざわ りり) 1974年、神奈川県藤沢市生まれ。小学生のころ、大磯町に移住。共立女子短期大学を卒業後、神奈川県内で、介護に関わる仕事を8年間してきた。
私は、2017年に茨城県の北茨城市議に当選した、党公認の柴田妃乃慧さんの活動を手伝いました。その時、私も困りごとを聞いて回り、仲間とともに行政に解決策を提案しました。カーブミラーの設置や水たまりがひどかった道路の舗装を市役所に提案したところ、それが実現しました。大磯町でも、この経験を生かしたいです。
また介護福祉士や介護予防デイサービスの生活相談員として働き、介護の大変さを身を持って体験してきました。介護予防のカギは、生きがいづくりと筋力を衰えさせない運動、元気になるというイメージングです。介護予防の重要性を啓蒙し、より安心して暮らせる魅力ある町づくりを行っていきたいと思います。
困っている方々の声を聞いて、心に寄り添い、大磯町の住民の懸け橋となって、さまざまな問題解決のために働いていきたいです。
生まれ育った二宮町をもっと生き生きさせたい
幸福実現党 二宮町代表
松本 鼓寿絵
(まつもと こずえ) 1960年、神奈川県二宮町生まれ。小田原女子短期大学卒業後、地元の幼稚園に勤務。その後、大手物流企業で働き、本社の営業企画などに携わる。
生れ育ってきた二宮町に恩返しがしたいとずっと思っていました。若い世代から中堅、シニア世代までが「異業種交流」できる「人材バンク」をつくり、アイデアを持ち寄って、二宮オリジナルの新しい商品やサービスを生み出せば、町の活性化につながります。
以前、地元の幼稚園で働いていた時に、近所の認知症の方が、園児が毎日家の前を通るのを心待ちにして、目に見えて元気になる姿を見ました。一人で過ごすご高齢の方も増えており、生きがいづくりのためにも、子供たちのお世話をしながら心の交流ができる、ボランティアの場を設けたいと考えています。
また二宮町は、若い世代の人口流出が問題となっています。ビジネスの現場で働いてきた経験を生かし、特に子育てしやすい環境づくりに力を入れ、各世代がお互いに助け合えるような町を目指します。