衆院選の最終日となる21日、幸福実現党の釈量子党首は品川駅高輪口で最後の街頭演説を行い、「自公優勢でも、この国難から日本を守れない」「幸福実現党は唯一の減税政党」などと訴えた。以下はその主な内容。

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私たち幸福実現党は今回、この衆院選におきまして、多くの皆様方のお声を聞きながら戦わせていただきました。実は今回、多くの皆様から絶対に勝ってもらわなければ困る、そんなお声をいただく選挙でございました。特に、中小企業の皆様から切実なお声をいただいた選挙でございました。

迫りくる北朝鮮・中国という国難

今この日本、国難が迫っています。国難の原因、それは何か。自民党・公明党政権の政治そのものが日本の国難を招いていると、私たちは考えているんです。

一つ目は、今、日本に迫りくる、国防面での国難でございます。北朝鮮のミサイルがどんどん飛んでおります。憲法9条があれば安心だと思われる方もたくさんいらっしゃいました。ところが、憲法9条があっても、ミサイルはどんどん飛んできます。どうすればいいんでしょうか。

また、この日本、自民党があれば、国防は安心だというお声もあります。しかし、経済が最優先だと言って、この国の本当の危機、先送りしてきたのはどの政党でしょうか。

私たち幸福実現党は、この日本の中で、真正面から8年前からこの北朝鮮の危機を訴えておりました。もし8年前に私たちの声が届いていたら、Jアラートが鳴っても隠れるところはない。こんなバカな話はなかったはずなんです。私たちはこの日本の盾になるつもりで戦ってまいりました。これからもその思いは変わりません。明後日から、韓国にいるアメリカ人が国外に退避の訓練を始めます。そういう緊迫した状況です。

中国共産党では、後継者を決めずに、習近平体制の強化。これがはっきりしてきました。なんと「世界一の軍隊を創る」と中国の習近平氏は言っております。

これが意味することが何かと言ったら、アメリカを超えるということです。これは今回初めて言っています。これからの4年間、5年間、そして10年、20年と日本にとっては厳しい戦いが迫ってくるということです。

北朝鮮なんて、はっきり言って比較じゃないくらいの、大きな国難が迫っております。その国難に対して、自民党、公明党で対処できるんでしょうか。非核三原則の見直し、核の脅威に対して見直そうとしても、反対するのは公明党。尖閣諸島でミサイル防衛が必要です。それに反対しているのも公明党。憲法9条改正に反対しているのも公明党です。

自公政権、これでどうやって日本を守るというのでしょうか。私たち幸福実現党はこのねじれ現象を見ても、結局、自公優勢でも、これは変わらないと見ております。絶対にこのままではこの日本、変われません。

私たち幸福実現党、日本の盾になって戦ってまいります。どうか皆様方、明日投票日でございます。この日本の防衛のため、比例は幸福に、どうか皆様の一票をお托しください。

必ず中国はこのアジアから、米軍基地を追い出そうとします。台湾が危ないです。香港が危ないです。尖閣もそうですが、沖縄も危ないです。この大きな危機の中で、幸福実現党は、日本を守るために、防衛予算を倍増する必要があると考えております。自衛隊の装備、貧弱なんです。

私たち憲法9条の改正、当然だと思っておりますが、時間がない。もし戦争が朝鮮半島で起きたら、北朝鮮に対しては、「憲法9条の適用除外」。これを宣言しようじゃありませんか。北朝鮮にいる日本人の同胞、拉致被害者、必ず取り戻すのが幸福実現党です。はっきりとこれを物申しております。

所得を上げるための減税政策

さて、私たち幸福実現党、この国を守るために、もう一つ、大きな大きな経済の柱を立てて参りました。減税政党、幸福実現党。減税を言っているのは、幸福実現党ただ一つです。

ではなぜ、減税なんでしょうか。今、幸福実現党以外の政党は全部、増税しないとこの国はやっていけない、と言っています。さあ皆様。財務省に洗脳されています。マスコミの洗脳を受けています。こんなこと考えるのは、日本だけです。

増税したら、厳しくなるに決まっているじゃないですか。中小企業の皆様。消費税10%で本当にやっていけますでしょうか。2年後です。消費税が10%になったら、「お店をたたむ」「経営を辞める」こういう方、たくさんいます。

今、この日本の中において、消費税が1%上がるごとに、この日本の家計の消費支出がどんどん下がっております。今、景気がよくなるどころか、所得が減っているんです。切り詰めたお財布から物を買っています。中小企業、零細の皆様、本当に消費税のために働いているというところがいっぱいございます。

私たちは、この日本の中において、経済の6割を占める個人消費を悪化させる、消費税は諸悪の根源と考えています。絶対に消費増税は駄目です。減税なんです。

今、世界では、減税の大きな潮流が始まろうとしております。トランプ大統領は、年末にアメリカの方々に最大のクリスマスプレゼントとして、減税をプレゼントするそうです。安倍首相は皆さんに増税をプレゼントします。

さあ、どういたしましょうか。私たち幸福実現党が減税と言っておりますのは、所得を上げるためなんです。皆様、増税をして、政府が強制的に取ったそのお金を個人の懐にいくらばらまいても、それは一瞬で消えてしまいます。

覚えていますでしょうか。地域振興券、何に使いましたか。定額給付金はどういたしましたでしょうか。プレミアム商品券、この使い道を覚えている方はいらっしゃるでしょうか。パチンコですか、飲みに行きましたか。そのように、覚えてないんです。大体、バラマキ政策、選挙のたびに皆さんの票を買っています。そのツケが1100兆円の財政赤字です。そして一瞬で消えてきます。こんなのいくら繰り返しても、全く意味がございません。

所得を上げたいんです。そのために減税をしていきたいんです。私たちは、減税政党。消費税を下げていき、相続税を下げていき、法人税も下げると言っております。この大減税のパッケージで、日本の景気のロケットエンジンにしていきたいんです。皆様いかがでしょうか。ありがとうございます。幸福実現党、唯一の減税政党でございます。

教育無償化した大阪で起きたこと

さて、今回は教育についても、大きな争点となっております。教育の無償化。聞こえはいいんですが、間違いなく、質が悪くなるんです。まず、幼児教育を無償化する。そうしたらどうなりますでしょうか。待機児童2万6千人。潜在的には40万人。この潜在的な待機児童の方々が殺到してきます。

無償化した大阪でも、この殺到した待機児童を預けることができない。保育園も困っていました。日本にとって、ここは大きな判断です。

幼児教育無償化と言って、税金が入る、補助金が入る、許認可行政が幼稚園、保育園におりてくる。こうした配給制度がよろしいのか。それとも、自由化するか。このどっちかなんです。待機児童を全員受け入れるには、絶対に自由化しかございません。どうか、教育の自由化、自由化を徹底してやらせていただきたいと思います。

実際、この日本において、教育を無償化した大阪では学力が非常に厳しいです。47都道府県で、一番下と言われてしまっています。そして、塾に補助金が出ています。とにかく質が悪くなる一方です。

結局、この日本の中において、今、経済の面において、原点回帰が必要なんです。豊かになるには、法則があるんです。繁栄の神に近付く法則があるんです。私たち幸福実現党は、その豊かになる原理原則を守る、これこそ経済繁栄の王道だと思っているんです。

どれだけ補助金を引き出したか、どれだけバラまけるか。これを喜ぶような国民の国は、もう終わってしまいます。今回、日本人の美徳としてきた、これまでの生き方、額に汗する、二宮尊徳型の生き方、こうしたものがバカをみるような時代、それがもうすぐそこまで来ております。安倍首相の全世代型社会保障、ゆりかごから墓場まで。こんなの邪道も邪道。最悪です。私たちは自由化によって、この日本を立て直して参ります。

自民党はバラマキ政策で「票を買ってきた」

さて、私ども幸福実現党、真っ正直に、保守本道を歩いてきたつもりでございます。安倍首相の左旋回が本当に目立ってまいりました。なぜ、この日本は、こんな国になってしまったのでしょうか。

理由は一つ目、何を言っても「安倍さんしかいない」と、保守の皆さんがついて行くからです。誰か意見は言わないのか、そう思います。歴史の認識もそうです。憲法9条の加憲の問題もそうです。「安倍さんしかいない」。こう思った日本人が多かったから、この日本、ここまで来てしまいました。

そしてもう一つが、公明党の問題です。自公の連立の影響かと思っています。今回、自公政権が安定的に優勢だといわれておりますが、このままだと何にも変わらないんです。

この日本、この日本の根本的なあり方にメスを入れていくのが私たち幸福実現党なんです。どうか、私たち幸福実現党にお力をお与えください。これからも戦い続けてまいります。経済においても、予算の単年度制、こんなシステムは変えて行こうじゃありませんか。財政赤字1100兆円、際限がございません。

家族の絆、地域の絆が幸福を守る

それから、この日本にとって、皆様の家族の絆、どんどん、どんどん断ち切れております。今この日本、財政赤字でやっていけなくなったところは、考え方を変え始めています。

夕張メロンの夕張市、皆様ご存知でしょうか。財政破たんで、なんと、病院潰れました。大きな病院が、小さな診療所になりました。さぞや、夕張の皆さん不幸になった、と思いきや、そうじゃなかったんです。なんと、夕張の皆さん、これまで薬漬けで、注射を打つ。そうした生き方だったお母さん、お父さんたちが、なんとみんな(健康に)気を付け始めた。その結果、高齢化率日本一の夕張市、病気ではなく老衰で亡くなる方が増えました。ピンピンコロリなんです。

逆に、日本で一番ベッドが多いところでは誰もが病院に入れる。すると一日あたり、筋力が1%~1.5%ほど弱っていきます。廃用症候群と言います。どんどん筋肉が弱る、寝たきりになる。そうすると、胃に穴をあける胃ろうをします。気管を切開します。幸福度が非常に低くなっていきます。47都道府県で病院のベッドが一番多い県は、幸福度ランキングで一番下なんです。

逆に、この日本の中で、知恵で工夫したところもあります。全国色々見てきました。面白いところいっぱいあるんです。福岡の大牟田市。なんと、「安心して徘徊できる街づくり」をしているんですよ。こうやって、地域の絆、家族の絆、そしてこの日本の絆で、この日本、作り直していくことができるんです。

これを「ゆりかごから墓場まで」と、全部国がやる流れを、今、安倍政権がつくろうとしていますが、これは、決定的にこの日本のお国柄を破壊することになりやしませんでしょうか。政策というものは日本人の生活そのものを根本から変えてしまう可能性がございます。

もう一度、私たち申し上げます。まず、自分の国は自分で守る。これが一つ目でございます。愛国心がない国は、世界から蔑まれ、どこの国も助けてくれません。まず、自分の国は自分で守る。この当たり前の姿勢を必ず、幸福実現党は取り戻してまいります。

そして二つ目に、安い税金で、小さな政府。もうこの日本、増税しないとやっていけないなんていう、財務省の嘘八百に騙されるのはやめようではありませんか。トランプ大統領が減税に踏み切ろうとしている今、トレンドは減税です。減税したら、どうなるか。レーガン大統領政権下で、なんとGDPは30%もアップしたんです。税収は50%も上がりました。幸福実現党、この大減税のパッケージで日本を回復させてまいります。どうぞ減税、やらせてください。所得を上げさせてください。

私ども幸福実現党、必死にお訴えしてきたのは、正直で勇断できる政治の実現でございます。政府の恣意的な介入をなるべく減らしていくためにも、減税が必要です。

2枚目の投票用紙には、幸福、幸福、幸福実現党と、何卒、よろしくお願い申し上げます。どうか皆様、投票所で、自分の人生をかけた一票、どうか私どもに、お託しください。必ず、私ども幸福実現党、所得を挙げてみせます。皆様をお守りしてみせます。

そして私、今回東京の比例で出ております。前回の選挙で、もうちょっとで政党要件が取れました。政党要件が取れたら、私、党首討論に出られるんです。どうか私を、安倍首相とケンカさせてください! 明日は、どうか、幸福実現党に、なにとぞお力をいただけますよう、よろしくお願いいたします。

【関連書籍】

幸福の科学出版 『国家繁栄の条件』 大川隆法著

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幸福の科学出版 『「報道ステーション」コメンテーター 後藤謙次 守護霊インタビュー 政局を読む』 大川隆法著

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